① 「上級・中級・初級」とは、公務員試験を行う各自治体などが「どのような職種について、どのような人を対象として、どのような試験を実施するか」を決める際に「どのような人を対象とするか」を「便宜的に指し示す語」です。 例えば、ある自治体で事務系の職種として「行政事務」の採用試験を行うにあたり、「大学卒業見込みの人や大学既卒の人」が受験できる試験と、「大学卒業見込みの人」は受験できない試験(=大学3年生までしか受験できない試験)に分けて実施する場合、「前者を上級・後者を初級」と称して区分する、なんてことが行われます。 この「上級・中級・初級」は「大卒程度・短大卒程度・高卒程度」と呼ばれたり、「Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類」と呼ばれることもあります。 更には、3つに区分せずに「1種・2種」「A・B」などと2区分にしている場合や、全く区分しない場合も存在するので、本当に「団体により様々」です。 ただ、区分を表す名称が何であっても、対象とする人(受験できる人)の基本的な条件(※)は「年齢で決める・学歴で決める・年齢と学歴の双方で決める」の3種類だと言えます。 また、「年齢で決める団体」を複数比較すると、上限年齢が異なっていたり、一方は上限と下限が決められているが他方は上限年齢だけであったり…と、バリエーションは無数に存在します。 ですから、受験したい団体・職種の受験案内をしっかりと確認して、どのような人が受験できるのかをしっかりと確認する必要があります。 ※保育士・看護師・保健師の様な資格職では特定の資格の保有や取得見込みが条件になったり、土木・建築・電気などの技術職ではそうした専攻や学科の出身である旨が条件に加わる場合があります。 なお同じ団体でも、行政事務は上級と初級に区分して試験を実施するが、学校事務は区分を設けずに実施する…なんて場合もあり得ますし、保育士は中級だけ設ける…なんて場合もあり得ます。 ② 例えば、初級で合格した高校卒業したての職員(18歳)と、上級で合格した民間企業からの転職者(27歳)を、最初の配属部署や担当業務を考える際に「全く同じ扱い」にはしない可能性はあります。 しかし、同じ職種で採用されたならば、それが上級でも初級でも、配属される可能性のある部署や担当となる業務に差はないです。 また、採用の何年か後に挑戦できる昇任(昇進)試験の受験資格について、上級のほうが受験しやすい団体もあります。 しかし、上級は初級よりも基本的に4年多く学業を修めていることを考えると、大きく差がある(階級がある)とまでは言い難いと感じます(もちろん上級試験で採用された人は学力が高い傾向があるので、上級採用者のほうが昇任試験に合格しやすい傾向はあるでしょうが)。
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