どのような調香師になりたいかで変わってきます。調香師にも種類があるのですが、「香水」をつくる職業、という意味かなと仮定しますね。 名だたる調香師の王道ルートは現在だと理系の学位を取得後に著名な調香学校(主にフランス)へ進み著名な香料会社へ調香師として就職という流れです(多くのブランド香水は香料会社所属の調香師が担当しています)。この場合、ともかく理系の学位を得ることと英語能力(多くの場合調香学校の講義は英語ですが学校によってはフランス語も必要な場合があります)そしてある程度の資金力が必要になります。 ブランドの香水を担当するような調香師になりたいとして、教育を日本のみで受ける場合、高砂香料工業か資生堂あたりに就職するしかないです。このルートだと進路は「理系の」短大・高専・四大を卒業(見込み)であることが求められます。どの分野でも構いませんが化学系の方がいいかと思います。入社してから研修を受け「運が良ければ」調香に携われる部署に配属される感じですので特に学生のうちから調香を学ぶ必要はありません。 とくにブランドの香水というわけでもなくて国内企業のフレグランス製品に携われればよい場合でもだいたい同じです。理系の学校を卒業して各関連企業に就職、そこから振り分け。運よく経験が積めたら↑のルートに転職も可能かもしれません。 調香師として自分の香水ブランドを持ちたいという場合は理系でなくてもいいですし調香学校などに行かずとも可能なのですが(日本には調香に関連した公的な資格や学位があるわけではないので企業の調香師というポストについていない場合は単に自称でしかないです)その分「まともな教育を受けた調香師である」証明というか箔がないと買い手を納得させづらいのでフレグランスなんたらアロマなんたらなどの民間の資格を取得したり講座を受けたりした方がスムーズかなとは思います。日本フレグランス協会などで調べてみて下さい。 SNSなどで自己プロデュースが上手ければ(かつちょっとしたコネでもあれば)特に調香の教育を受けずに自分のセンスだけでやっている人もいるにはいます。D.S & Durga のデイヴィッド・モルツさんなどがこのタイプ。 ほかに調香学校の教育を受けていない著名な調香師には日本でも人気のジョーマローンロンドンの創始者ジョー・マローンさんがいますが、もともとエステティシャンで富裕層の顧客を持っており顧客におまけでプレゼントしていた自作のバスオイルが受けてブランド立ち上げ(のちにエスティーローダーに売却)という流れです。顧客の中でもとくにヨーク公爵夫人が力になってくれたそう。 いわゆるインフルエンサーになって香水が好きであることを押しまくりプロデュースにこぎつけるという方法もあるにはあります(芸能人やユーチューバーなどがこのパターンですね)。この場合は調香師というわけではないのですが、自己プロデュースがお上手であれば自分の香水を世に送り出すには一番手っ取り早いのかもしれません。 ブランド香水を担当するような著名な調香師への道は割と険しく狭いです。 m(_ _)m
なるほど:3
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