ヨーロッパの貴族の家の女性の職種についての質問です。

Question

ヨーロッパの貴族の家の女性の職種についての質問です。『家政婦』と『侍女長』の関係と、上下関係を質問したいです。
また、侍女の仕事は、家政婦はすることはないですか？

Answer 1

特に区別はありません…
家政婦は職業
侍女は家政婦の中でLADYの側仕えする女性
LADYは夫人(母親.正妻)やお嬢様(娘)です｡

女官＝女性家臣なので家政婦よりも格上です｡

序列としては
執事長(スチュワード)…筆頭重臣
執事(バトラー)…重臣
従士(フットマン)…家臣(女官も含まれる)
家政夫(男性)
家政婦(女性)(ハウスキーパー)…家事使用人
メイド(女性)…家政婦見習いの少女

貴族と一言で語るけど…
広大な領域を治める天下人や大名と
サラリーマン役人の貴族では
家の規模や雇用している人数は大きく異なると思います｡

最高位の執事長(スチュワード)は
徳川将軍家なら大老や老中首座に相当します｡

一方で領地を持たない貴族に仕える執事長は
家政夫と大して変わらない感じだったりする
数名の執事を雇用しない限り
わざわざ執事長を置く必要はありません｡

執事は重臣なので高給取りで雇用できるのは
現代でも億万長者だけです｡
民間企業サラリーマン重役も執事の様なもの
現代資本主義の執事といってもよいでしょう｡

従士は私兵など主人を警護する付き従います
世が世なら戦国武将ですな…
執事見習い期間という側面もあり
将来的に執事に昇進することもあります｡

家政夫はただの家事使用人のオッサンなので
お給料は執事や従士に比べたら安い
重い責任を負わせることは契約外で無理です｡
例.財産管理や留守居役として来客を迎える等

ちなみに女官の有名人といえば…
徳川家康に愛人兼秘書として仕えた春日局
後に大奥を創設して初代総取締役になります｡