元業界の者です。 衰退していくかどうか…ですが、「既に衰退」の一途です。 故に、将来性については「見通しが悪い」と言えますね。 業界の構造として、(間違った伝統に固執するあまり、) 新規(若年層)の顧客獲得に失敗している事が大きいですね。 常連さんというワードは口当たりこそ良いものの、 実質的には購買層(顧客)の高齢化を意味していますから、 年を重ねる毎にローンが組みづらくなる事を意味します。 仮に一括で購入できるにしても後が続かないものですから、 顛末としては、推して知るべし…といった具合ですね。 販売側としても若手には敬遠されているのも要因でしょう。 未だ「見て覚えろ」なんてのが罷り通っていますし、 鯨尺にこだわる様も人員確保には障害にしかなりません。 こういった伝統とは「移り変わっていくもの」ですから、 柔軟に…臨機応変にバランスを取らないと復元が難しく、 ネットの活用も正しい認識がないと逆効果となりますね。 ネットの拡大により、販路も比例して拡大されましたが、 根本的な問題は山積のままで解決の兆しすら見えません。 また、阻害の最大要因として、世の中が変わりすぎました。 節目節目で、装束あるいは呉服を用いておりますが、 交通インフラは利用しづらいですし、 特に困るのが洋装重視の「トイレ問題」です。 日常着として用いてみても、これだけは難しいですね。 購入しても気兼ねなく着用できない環境下では、 誰が啓蒙する事なく衰退していきますから、 業界自体の衰退に加速する状態で悪化の一途と言えますね。
なるほど:8
いずれ無くなります。 すでに、仕立ての多くは海外縫製です。 そして、その質は上がる一方で、国内縫製と差がありません。むしろ、上手です。 安くて同等以上の質のものがあるなら、安いほうを選ぶのが普通です。 織りも染も、失われたものは多くあり、現在の振袖のほとんどは、インクジェット印刷です。 着物が日本の民族衣装だと位置づけするなら、それに付随する諸々も着物文化の一つだと考えますが、尺貫法も生活になじまないとして、cmで寸法を指定してきます。ミリ単位で指定されても、それを揃えるのは難しいです。 売る側も、「わからないからお任せするわ」と丸投げされて、表が透ける生地だから、衿裏に胴裏を選ぶより透ける絽がいいのでは? と、おすすめすれば、胴裏じゃなくて衿裏でしょ? と、言い直される始末。羽二重と言い直せば、羽二重? とますます、話がややこしくなり、お互いに、頭の中で「??」となりながら、結局お客様に確認すると、お客様もお任せするわで、え? どうすんの? >気兼ねなく着用できない環境下 と、先の回答者の方がおっしゃっていらっしゃいますが、まさに、それです。 気兼ねなく着用できないなら、持っていても仕方がないし、気兼ねなく購入できないのであれば、ますます、足は遠のくでしょう。 お手入れも収納も面倒ですし、つまりは、現在の生活様式には合わないのです。 染の業界も織の業界も仕立ても、それで生活できないのであれば、文化の継承は難しいでしょう。 着物、という上辺の文化は残るでしょうが、それの担い手は、海外に行くことは間違いないと考えられます。
なるほど:6
ありがとう:1
和服の一大消費地、京都、金沢、名古屋などを除くと呉服店一本で経営するのは厳しいですが、なくならないと思います。東京なら神楽坂あたりは続いていそう。 レンタル、リサイクル、通販も、やりようによってはすぐに赤字に転落します。日常に必要なものではないし、贅沢品、特殊品の意味合いが大きい。 一方で需要は今後もあります。着道楽者は昔からおりますしね。 企業は多角的にならざるを得ないでしょう。 減価償却、コスパ悪いのが衣料品で洋服ブランドも倒産が多いです。でも着物業界の衰退はもともとが斜陽産業なのであるとしても軽微なものでしょうね。 ネットにより着物に憧れる人は増えたと思います。 若い世代が人生行事や社交着として見直してくれることを願ってます。 浴衣は夏の風物詩としてまだまだいけますよ。
なるほど:5
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