最近、アニメーターの賃金が低く、アニメの消滅危機などというのが話題に挙げられていますが、アニメを作りすぎている、というの…

Question

最近、アニメーターの賃金が低く、アニメの消滅危機などというのが話題に挙げられていますが、アニメを作りすぎている、というのも原因のひとつと思われます。実際のところ、どうなのでしょうか。
原因も他に挙げていただけるとありがたいです。

Answer 1

アニメを作りすぎているのが問題だとは思いません。
仮に今アニメを半分とかに減らしたら、
あっという間にアニメ業界は破綻しますよ。

上の部分で金を取りすぎているのでは？という話も出ていますが、
上の方の取り分を減らせば解決する、とは個人的には思いません。
多分余計に悪くなるかと。

クラウドファンディングみたいな案もありますが、
どううまくやっても数千万レベルが限度かと思います。
1クールの制作費2億には及ばない。

アニメ1本に対する制作費、
特に人件費が高すぎるのが問題だと思っています。
人海戦術的に対応している部分を見直し、
少ない人間で回していけるようにする必要があります。
3DCG化もその対応案の1つ。

制作費を抑えることができれば取り分も抑えることが出来、
クラウドファンディングの道も見えてくるかもしれないです。

Answer 2

話はズレますけど、アニメーターの賃金が低いのと、アニメが作られなくなる危険は別の問題な感じですよね。

アニメが作られなくなるとすれば原因は利益がでくなった場合でしょう（なぜ利益が出ないのかは置いとくとして）
でも、賃金が低いのは分配関係の問題なので利益が出たからといってあがるとは限らない。
そして大元の利益が出ていない場合だと、アニメーターの賃金だけを一律で上げても赤字のリスクが高くなるので作られなくなる可能性が高まる。

なんというか、まったく関係ない二つというわけじゃないけど、問題の第一段階と第二段階をごちゃ混ぜにしちゃってる、みたいな。

Answer 3

スポンサーや制作委員会から契約を結ぶと予算が前払いされます。

予算の半分以上はアニメ制作会社の上層部で消えます。
これを業界用語でトップオフと言います。

納期と尺寸さえ守れば、クレームになりません。
この時点でアニメ制作会社に損はないので、深夜アニメが乱立するのでしょう。

あとはどれだけ手を抜くか、になるそうです。

売れればアニメ制作会社の上層部が儲かります。
売れなくても、個人作業じゃないので、責任の押し付け先は、いくらでもあります。
赤字になったらダミー会社に負債を背負わせて、計画倒産します。

さらに酷い場合は、スタッフ等にお金を払わないで、逃げる場合もあるそうです。

ほとぼりが冷めたら、また再開する方々が多い業界の様ですよ。

Answer 4

アニメーターの低賃金は悪影響しかないですよ。

お笑い芸人と比べる事が間違いです。
そもそも「商業アニメである」という観念が欠けています。
アニメーターは技術職なんです。

お笑い芸人は人気が出なければ仕事が有りませんが
アニメーターは死ぬほど仕事をしても僅か賃金しか得られません。

全く違うので比べる事自体おかしな話ですよ。

特に動画の質の低下は危険レベルを遥かに越えています。

有名アニメーターが「動画の適正価格は原画の1/10とTwitterで呟いてましたが

私もそう思います。
今は1/20です。

また国内動画が衰退するとアニメーターの育成が滞ります。
元々才能がある人は別として

アニメーターの大半は動画から技術を磨き、原画になって一人前になっていく
「普通のアニメーター」が最も多いんです。

商業アニメに最も必要なのはこの「普通のアニメーター」です。
しかも商業アニメを成立させるには頭数が必要です。

動画の低賃金は
アニメーターの育成が滞り、仕事自体を挫折してしまう子が物凄く多いんですよ。

動画の質の低下を招いてしまい、動画の技術の継承が危険水準に達しています。

作品数を減らす事も悪影響です。
作品数が多い今は全体的に賃金が上がっています。
これが一旦減ってしまうと
アニメーターに支払われる報酬も減額の一途をたどり

まず上手いアニメーターがTVアニメに見切りをつけ別業界に逃げていくでしょうね。