歯科医師が、学歴のみで評価されることは少ないです。 学力だけではなく、技術はもちろんのこと、説明の能力や 自己マネジメント能力、良い治療への誘導力、 経営能力や人当たりの良さなど、様々な能力が必要だからです。 勤務医となれば、患者さんの希望に沿って、普通に保険診療で 良い治療を行おうとしていては、安定した将来を得るのは 難しいでしょう。 歯科の診療は、医科の外科処置や手術のようなものです。 しかし医科は、3分診療と揶揄されることもあるほど、 再診であれば、簡単に話して、「では前と同じ薬出しますね」 で、歯科以上の保険点数を算定することが可能なのです。 しかも、慢性疾患の患者さんなどに対しては、 それで、特に何も問題がない場合がほとんどでしょう。 (高血圧の薬など、患者さんも、薬をもらいに来院している だけという場合が多いですからね。) しかし、3分で終わるような歯科治療は、 よっぽどの簡単な治療でない限り、何かで手抜きしています。 良い治療のためには時間が必要で、設備や器具、歯科材料も それぞれに良いものが必要となってきますが、 どれも保険点数内で最善のものは揃わないのが現状です。 必然的に、経営能力が求められます。 もちろん、診断力や技術力があること前提でなければ、 そもそも医療人としての資質に欠けているとも言えますが、 診断力や技術力が高くても、歯科は真面目に保険診療を行えば 行うほど赤字になってしまうのです。 そこで、経営能力として、 患者さんが、良い治療を行うための費用を自己負担するよう 誘導するだけのコミュニケーション能力、プロデュース力を 高めるという、妥当な方向へ向かうか、 もしくは、何かで手を抜いていて、あまり良くない保険治療を、 いかにも上手く治しているかのように演じるとか、 なんとか納得して帰っていただくだけの説明力でごまかすとか、 酷いところは患者を怒って、患者が悪いかのように黙らせる ような対応に向かうか、 もしくは従業員を安く雇い、最低限の設備・器具・材料で 患者さんを回すなどして、経費削減するかしかない状態です。 このようなことを含めて「経営能力」と評価されます。 (診断力や技術力が高いことよりも、それができる勤務医の方が 経営能力があると院長に評価されることすらあります。 こんな能力が評価されるなんて最低だと思われるでしょうが、 そうでもしなければならないほどに、保険点数は低いです。) また、歯科医師よりも医師の方が、圧倒的に社会的な評価が 高いです。収入面にも反映されていると思います。 医師でも、上記のような経営能力が必要とされる時代が やって来るかもしれませんが、真面目に保険診療していても 安定した将来が約束されていると思います。 ・学ぶ内容について 国立大学の歯学部であれば、医学の授業も一通り行います。 呼吸器、消化器はもちろん眼科や耳鼻科、皮膚科、精神科など 一通りのことは習いましたし、試験も受けました。 ただ、当たり前のことですが、医学部の学生の方が、 医学を専門的に学べると思います。 解剖なども、全身行いましたが、歯科は頭頚部に割く時間が 多かったです。 研究職につきたい希望などがあるのであれば、 歯科のトップレベルの国立大学に入るということに 価値があるかもしれません。(研究費など多く使える) ただ、研究者に安定した将来は約束されませんが・・ そうでなく、勤務医や、開業医を目指したいのであれば、 私立大学でも医学部に入って医師となった方が 圧倒的に安定していると思います。 歯に興味がある、歯のことを知りたい、勉強したい といった強い気持ちがなく、トップレベルの歯学部に入れる 学力があるのであれば、私立でも医師を目指した方が良いと 思いますよ。 医学部でも、歯科のことを大雑把には学べるようですし、 それ以外の全身のことも、より詳しく学べます。 大体、国立大学歯学部の学生は、私大の医学部の授業料が 払えるなら、医学部行くんだった・・と言います。 国立大学の授業料を支払うのも厳しく、奨学金を受けている 学生も、進路を間違えたかもしれないと言います。 歯科医になりたいとか、歯を詳しく勉強したい、研究したい という気持ちがなければ、続かないと思います。 学力が高いなら、現実を知って医学部に受験し直す学生も いるくらいです。
女性で歯科医を目指す、、、う~んという感じです。 女性に優しくない職場が大半です。 育児支援はありません。育休もありません。 福利厚生もありません。いやならやめろ、貴方の代わりはいくらでもいる。というのが一般的です。 公務員歯科医(席はわずかです)くらいですかね。常に満席ですが。 女性歯科医が歯科医をやめていくのは、そういうことじゃないでしょうか。 「女性歯科医はお金持ちと結婚して専業主婦になる」というのも都市伝説です・ なお、歯科医師免許を取ったら出身大学はあまり関係ないです。 タクシーの経営者は、運転免許をとった自動車学校で運転手を選抜しますか・ということです。 歯科医の需給数に関しては、厚生労働省歯科需給問題で検索してみてください。 詳細なデータがでています。 結論は、このままだと過剰はさらに加速するです。 歯科医の仕事が増える、歯科医不足がおこる、という人の主張するのは 「増える分野」だけ挙げて「だから歯科医の仕事は増えるんだ」です。 いいですか、増「減」問題なんですから 「増える量」-「減る量」の合計がプラスになるかどうか、を議論しないとね。 その結果、増える量より減る量が上回るということが厚生労働省の需給問題検討会の 結論です。 「歯科医の仕事は増えるばかり、歯科医の需要はふえるばかり、これから歯科医は減る」という悪質な宣伝にだまされないように。 「歯科医が引退して減る」「日本の人口も減る」 これの計算をご自分やってみてください。 データは 何度もいいますが厚生労働省のHPにあります。
なるほど:1
色々と惑ってしまうような回答もありますが、本気で目指しているのであればぜひ。 歯科医師が飽和状態になっているというのは、一面的な見方に過ぎません。「都市部」の「個人開業歯科医院」は確かに多いです。しかし、無歯科医で困っている町村はまだ多くあり、病院歯科で全身管理下での歯科医療を行うニーズは増える一方です。 また、コンビニより増えたなどと言う人もいますが、歴史上、歯科医院は常にコンビニより件数が多いので、当たり前です。30秒で接客を終える、客単価1,000円の業種と比べてどうするんでしょうか。一見もっともらしいことをいう人には十分注意してください。 ひと昔前までは、歯科医師は職人でした。腕だけで勝負しているようなところがありました。おそらく今後10年ぐらいでそういう人は滅びて行くでしょう。補綴装置を機械が削る世の中になったので、歯を削るのも機械が行うように間違いなくなります。診査・診断や内科的治療のウェイトがどんどん高まって来ることと思います。 医師も歯科医師もそうですが、勤務している限り、おそらく日本平均よりは安定した収入が得られると思います。開業することで、収入は増えるかもしれませんし、失敗して貧しくなるかもしれません。開業は言ってみれば「中小企業の社長」になることですので、医療技術だけでなく、経営や労務など多くの知識が必要です。そして、そういったことは残念ながらあまり大学では教えてくれません。 医学部と歯学部は基礎的なところは、共通しているところがあります(基礎系は合同講義している大学もあります)。体の作りや仕組みを学ぶ、解剖学や生理学、生化学などは共通するところもあります。歯学部では歯科理工学など歯科に特化した基礎学問もあります。 カリキュラムについては、各大学でシラバスが公開されていますので、進学先の研究の一環として、シラバスを見てみるのも楽しいと思います。 質問の一部にしか回答できていませんが、ご参考まで。
歯医者になるなら、医者の方が良いと思います。 歯医者は今でも飽和状態で、景気が悪くなれば、歯医者に行く人も減るらしいです。(病気は病院に行って治しますが、歯が痛いのは我慢するみたいです。) 今の実力のままで、東京医科歯科大学もしくは大阪大学の医学部は難しいと思いますが、少しレベルを下げて国公立大学医学部を目指してみてはいかが?
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