管理栄養士資格取得見込みで就活中です。

Question

管理栄養士資格取得見込みで就活中です。クリニックや診療所（歯科医院、産婦人科、内科等）に就職するのは、やはり、企業とかではないために安定していないのでしょうか？

福利厚生や資格手当など一般企業とさほど変わらないので、その他メリットデメリットあれば教えていただきたいです。

Answer 1

安定はしていると思います。
ただ、内科は別として、産婦人科や歯科医院などは管理栄養士の職場としては特殊です。
他である程度経験を積んでから勤めるなら良いですが、新卒さんはあまりおすすめではないですね。
言い方は悪いですがなかなか潰しがききません。いざ転職しなければならなくなった時、同じ病院勤務だったからといって総合病院や内科へすんなり移れるいったら難しい。
また管理栄養士といっても管理栄養士の仕事だけがあるわけでもなく、大抵は診療助手や受付なども兼任です。
そして大抵は１人配置なので、先輩がいません。
管理栄養士としてバリバリ仕事を覚えていきたい20代の時期には、かなり時間がもったいないのではないかと思いますね。

Answer 2

安定云々はなんとも言えない先のことは誰にも分からない。
経営が安定していても近隣に新しい病院やクリニックが出来たら来院数が激減・収入激減なんてのも珍しくないからです

医師が一名しかいない診療所だと医師が事故に遭った、入院した、癌になったとなると休業を余儀なくされる場合があります
代替の医師が居ない場合（ほとんどが代替医師いない一代限りの診療所）、本当に休業したらそこで働いている従業員の給与の保証はされるのかな？給与でないと思いますよ確認してみる必要があります。

おじいちゃん先生が開業していて跡継ぎが居ない場合、突然死去されたらその診療所はその日から閉業となり残務整理する事務員が数日間かけてカルテ整理したらそれで終わりです。

福利厚生資格手当では差がないけれど入職してその職場環境の確認は済んでいますか？
先輩管理栄養士が居ない場合、一から自分で業務構築するので
好きなようにできる。
うるさい上司や厳しい上司が居なくて気が楽。
自由度高い
反面、何をどうやったらいいか分かりますか？
分からない事が出来た場合や突発的な事例が発生した場合
、ある程度自分で対処法を考えてから（調べてから）医師なり
事務長に相談に行かなくてはなりません他の従業員に聞いても誰も知らない、専門職はあなたでしょと
言われても凹まないで調べ上げる根性が必要。

未経験で業務に従事した場合は、保健所に問い合わせするなり近隣の病院に医師を通して研修に行かないと必要な帳票のフォーマットも分からないわけで・・・医事課の繋がりで他医院から教えてもらったり日本栄養士会の資料を拝借します。
日本栄養士会・地域医師会・病院協議会や栄養関連の協議会に参加し講習を受ける
当然会員として加入費を支払って会員になって行かなくてはなりません

マニュアルなどない職場に入っても一からコツコツ調べていくことが
勉強（メリット）でもあり、
通常業務以外にやらなくてはいけない事が満載なのでデメリットと受け取る人もいます
。

学卒でいきなり栄養指導が出来ると思っているのなら見識が甘いので入職が決定したらその日から栄養指導計画の教本を復習していたほうがいい

歯科医院で栄養指導とありますが、実際は歯科助手か受付業務かも。
資格を生かして就職したつもりでも業務内容を確認しないとあとで「こんなはずじゃなかった雑用ばかりだ」と思うこともありえます

産婦人科の管理栄養士だと産科・婦人科での入院患者がいる入院設備がある医院なのか、確認をしましょう。
その場合、給食管理も全面的に見ないといけないし少数精鋭の産科給食室だと調理師が公休日の場合、調理業務を管理栄養士が行わなくてはならない、
月8～9日は厨房で調理業務で一日過ごしデスクワークは殆どできない状態の産科病院もあります
そうすると月の出勤日でデスクワークに取り掛かれる日数は10日位しかありません
溜まった仕事は結構な量になり、その間に個別栄養指導と集団栄養指導・妊婦(両親)教室の開催・調理教室・調乳レクチャー教室をしなくてはならず忙しいです
乳業メーカーから派遣で管理栄養士や栄養士が来ていたとしてもあくまで派遣社員なので業務責任は常勤職員にあります

栄養指導業務だけで産科・常勤正社員だと具体的に月～土曜にどのようなルーチンワークになるのか面接時確認は絶対に必要になります
看護助手や保健師代わりに何でも屋さんをすることになるかも。

産科は口コミで評判が触れ回るので食事内容・盛り付け・おやつなどいちいち理事長や院長・経営者から毎回のように変更内容の指示があります
栄養云々よりも患者満足度のほうが優先される傾向があるからです。
自分が立てた献立に文句や注文を付けられてもにこやかにストレスを感じずに淡々と対応していくバイタリティがないと、すぐにメンタル面をやられて潰れます。

だから、クリニックや小規模医院の場合は「経験者優遇」と記載がある求人が多いわけです

新卒で透析クリニックに入職して一から築き上げた根性のある人もいますが、途中入職者で総合病院経験者の管理栄養士から見ればそのフォーマットは突っ込みどころ満載でいろいろ手直ししたりして業務の見直しを行ってやっていきます。