連結送水管への消防車からの送水ついて 今、マンション管理士のテキストで勉強しています。連結送水管について、消防車か…

Question

連結送水管への消防車からの送水ついて

今、マンション管理士のテキストで勉強しています。連結送水管について、消防車から加圧した水を送ると書いてありました。この水とは、消防車の中に蓄えられているものを指すのでしょうか？それとも、どこかか汲んでくるのでしょうか？

よろしくお願いします。

Answer 1

現役の消防官で、消防用設備の設置指導をしていたことがあります。

連結送水管(連送)の設置基準は先の方の回答の通りですが、連送が義務だからといって、防火水槽(消防法上は「消防用水」といいます)は、必ずしも義務ではありません。
ですので、連送への送水は、近くの消火栓や防火水槽から吸水して行います。
タンク車(水槽つき消防ポンプ車)の場合は、早期に放水を開始する必要があるときは、自車のタンク水を使って送水を開始し、タンク水がなくなるまでに他のポンプ車から中継送水を受けたり、自車が消火栓から水を吸水するようにしたりしますが、実際はそこまで慌てることはありません。
タンク車の場合、その車体の大きさにもよりますが、一般的には1500～2000リットルの水を積んでいます。
マンションの一室(一戸)の面積が広くなければ、この水で消火できることもありますが、マンション以外の建物(商業施設など)では、建物内に炎が広がっている状況なら、とても2000リットルの水では消せません。
そのため、連送だけでなく、連送の近くに設置されていない階段にホースを伸ばしたり、はしご車を窓に接岸して、はしご車のホースを連送のようにして水を送ったりと、色々な活動をするんですよ。

Answer 2

消防車が積んでいる水を送ることもできますが、限りがあります。消火のためには何十トンという水を使うこともありますのでいささか不安です。

ですので想定されるパターンとしては、消火栓に部署した消防車が消火栓から水をとりつつ連結送水管に水を送るというパターンが多いです。

Answer 3

連結送水管は7階建て以上の建物、または5~6階建てでかつ延べ床面積が6,000m²以上の建物、もしくは面積1,000m²以上の地下街に設けられます。

連結送水管を設置しなければいけない建造物を建てる時、必ず地下に消火用水を常時溜めておく水槽が設置されます。

火災の時にはここから消防ポンプ車でくみ上げて送水します。