解決済み
「校閲ガール」の景凡社では、紙の校正刷りの束とペン(・鉛筆)しか画面に現れませんが、今のご時世、ライター・編集者・校閲者・印刷会社 間のやり取りはディスクやメモリの形では全く行なわれないのですか?- 特に最終原稿が印刷所へと送られる時「紙に印字されたものが移動する」のはどう考えてもミスや事故を招くもとにしかならないと思うのですが?
- 「印刷所」というのは、本という完成品が作られる「印刷・製本会社」とは違うのですか?
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どこの出版社からも紙媒体でゲラが送られてきます。私は字が汚いので一度、ワード文書で消すところは黒線で消す、書き足すところは朱色(修正するところは元の文字を消して後ろに修正したものを朱で入力)という形式でゲラをメールで送り返したのですが、担当編集者から、 「今回はこれで受けますが、次回からは止めてください」 と言われてしまいました。
フリーの編集者兼ライターをしている者です。数年間、某有名誌編集部に在籍していたこともあります。 外部スタッフのライターさんには、PDFなどでゲラのファイルを送りチェックしてもらいます。 直接ペンタブなどで赤字を入れる方もいれば、「本文〇段目×行目:あれは◎△だと思う→あれは◎△だ」みたいな感じで、直接書き入れずに別に書き出すケースもあります。私はライターとしてゲラ確認する場合、後者のスタイルでチェックし、編集者に戻します。 そして、編集者はそうやって各ライターから戻ってきた修正箇所を確認したうえで、反映させる必要があると思えば、自ら紙のゲラに赤字で書き込みます。 現在、レギュラーとして仕事をしている雑誌は7媒体ほどありますが、どの媒体も編集者は紙のゲラに書いています。 近い将来、全部デジタル上の作業になる可能性が高いですが、現状では「紙のほうがチェックしやすい」と言っている編集者は多いですね。特にゲラの最終チェックを行う編集長クラスの人は。 でも、グラビアページなどの写真は画面上と紙焼きしたものでは細かい色味とかは結構違うため、画面上だけでチェックするのは難しいものもあります。
20年前でもデータでやりとりしてましたよ。 ただそれじゃドラマの演出としてわかりづらいでしょう。映像的にも視聴者に伝わりづらいし、俳優に紙を手にさせないと絵面も悪いし迫力も出ない。 そういう演出の都合でしょう。 私はこういうのはアリだと思いますよ。 業界設定ものだと、何でもかんでもリアルにしないと「現実と違う!この業界をバカにしてるのか!」って怒る同業関係者がたくさんいるけど、ドラマサイドの都合や作品性を考えられない人だなあと思ってしまいます。
データのやりとりでは、修正の過程が見える形で残らず、修正を積み重ねることができないので、ミスが出る可能性が高い。 【データでやりとりする場合】 編集者が印刷所に原稿を入稿。 印刷所が入力データを出版社に送る。 編集者又は校正者が入力データを校正して直す。 編集者が直したデータを執筆者に送る。 執筆者がデータを校正、推敲する。 執筆者から戻されたデータで完了にする。 【データをプリントしてやりとりする場合】 編集者が印刷所に原稿を入稿。 印刷所が入力した文字データのプリント・校正刷(ゲラ)を出版社に送る。 編集者又は校正者がゲラを校正して直す。 編集者が直したゲラを執筆者に送る。 執筆者がゲラを校正、推敲する。 執筆者から戻されたゲラを印刷所に送る。 印刷所が戻されたゲラを元に入力データの修正を行う。 印刷所が修正を終えたデータのゲラを出版社に送る。 編集者がデータの修正に間違いがないか確認をする。間違いがあったら、赤字を入れて印刷所に直しを依頼する。間違いがなかったら完了にする。
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