将来、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構へ職業能力開発総合大学校を卒業してから入ろうと思っています。 そこで気…

Question

将来、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構へ職業能力開発総合大学校を卒業してから入ろうと思っています。
そこで気になったのが給料についてです。汗
調べようとしたところ良い口コミサイトがあったのですが、登録しないと見れない仕組みになっており、私はまだ高校生で登録するには学校のメールアドレスを記入しなければならず怖くて登録できず見れません。
だれか独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の年収をご存知でしたら教えてください

Answer 1

まず最初に、
高校生の段階でここまでしっかりと具体的な将来像を描いているところに感心しました。

私は事業経営の傍ら、（独）雇用支援機構の某支部で求職者の支援を嘱託で行っていますが、職場は独特の雰囲気があります。
基本的には同じ厚労省の下部組織になりますが、ハローワークよりも下の位置付けでたいへん狭い範囲の仕事をこなしており、将来的な展望もないことから、若い職員の退職も多く、活気がみられません。
給与待遇も一般の行政職（大卒で管理職を目指す）よりは当然劣りますし、公務員としては現業職と同程度ではないでしょうか。
但し、福利厚生は最低限、しっかりとしています。

また、職業能力開発総合大学校は当然、一般の大学とは明らかに違い、短大か専門学校レベルと認識されますし、何よりも社会での知名度が低いでしょう。
元来は失業者に対する職業訓練を行うことを目的とした、機関（ポリテクセンター等）で教える教官を養成するための専門学校で、受講生のレベルが学歴のない、相当質の低い対象になりますから、教える側に対してもあまり高度な教養も求めないのでしょう。
私は大学卒の学士ですが、事務方には私のような学士もおりますが、教官はすべて職能大学校出の専門学校レベルです。あまり高度な議論はできませんし、大学教育を受けた者とは歴然とした差があります。

それから採用されたら全員、千葉の本部採用となり、全国各地へと配属されますが、私が驚いたのは概ね、2年で転勤を余儀なくされる、独特の職員配置です。
もちろん、ポリテクセンター自体が辺鄙なところにありますから、寮は完備されています。しかし、家庭をもつことはたいへん難しいでしょう。一生、転勤を繰り返し、教官ではせいぜい良くて課長になる程度で夢も持てないので、事務方同様、教官の退職も多いようです。

しかし、私が一番問題としたいのは職業訓練を受講する失業者を6か月間訓練するのに要する費用が恐らくは3～400万も掛けている非常識にあると思います。
受講生には当然、失業給付が期間中払われます。すべてが雇用保険を原資としているのです。
一部の失業者になぜこうも厚遇を与えるのか、問題にしなければならないでしょう。私の居る、支部では最近、受講希望者が少なく、軒並み定員割れをしています。もともとあれほどの広大な敷地で数十人のわずかな定員キャパしかなく、果たして社会的意味があるのかどうか。。。
基本的に受講生は各ハローワークを通しての応募となるのですが、受講希望者が少なく、各ハローワークに頭を下げて受講生の確保をお願いする実態があります。当然、選抜試験も行いますが、余程問題を起こさなければ落としません。受講生は失業保険を貰う、失業者で入所の際には彼らの学歴さえも確認しません。意味がないからです。

また、求人の内容も100％中小企業と派遣会社からのもので劣悪な雇用条件です。
こういう求人を自信をもって受講生には勧められない。職業訓練をしても出口の点で良い条件でのキャリアアップは100％不可能ですから、本当に存在価値がこれからは問われるであろうと思います。

この機構がいつまで存在するのかは分かりませんが、
少なくとも存在価値がないと断言できます。

公務員として最下限の機関に入り、ただ安定した収入だけを望むのであれば、割り切って機構に入るのもいいのでしょうが、仕事とはそれだけではないでしょう。
常に職場の職員が入れ替わり、定期的な転勤を余儀なくされることに耐えられる自信がなければ難しいでしょう。
今、嘱託をしている支部でも中年で独身者も多く、彼らはまじめで本当に感心しますが、ある意味でたいへん気の毒な人生だと思っています。
やりがいをどこに求めるのか、その点をもう一度よく考えてみることを勧めます。

もう少し、勉強をして普通の大学を目指す方がいいと思います。
職能訓練大学校はどこもレベルが低く入りやすいですが、一般大学の最低レベルよりもさらに下の位置付けであることは良く認識する必要がありますよ。