アニメーターの方に質問です。

Question

アニメーターの方に質問です。私は、心が叫びたがってるんだ。を見てとても感動しました。それでアニメーターの方はとても尊敬しているのですが、給料が安く激務だとよく聞きます。映画などがヒットしたら給料が増えたりはあると思うのですが、正直な話毎回ヒットとはいかないですよね？

そこで、聞きたいのですが、モチベーションはなんですか？また、ヒットしたら給料は上がるものですか？

Answer 1

モチベーションは、そうして感動してくれる事です。
それと描くことが楽しいという事だけです。
おそらくは人生で、そこの所が麻痺してバカな人達なんだと思います。

あとヒットしても給料は上がりません。
仮にあなたが某スタジオのアニメーターをしてたとします。
あなたがメインで働いて仕事した作品が大ヒットしたとします。
ヒットの勢いでその作品が劇場アニメになることになりました。
あなたもメインで引き続きそれに関わることになりました。
・・・別にあなたの給料は上がりません。
その出てきた資金で拘束料の高いアニメーターが何人か、その劇場アニメの専属として会社にしばらく入るだけです。
あなたにプラスの給料が入るわけではないです。
アニメーターは基本「目の前の仕事を期日までにするのを契約する」だけの話なので、関係性が終了したその後の完成品が売れたか売れないかは関係ないです。
上に書いた例はこれでもまだ「アニメーターに還元されてる」だけいい状況です。
大概は赤字補填か次への資金に回されます
まぁ調べてるなら知ってるかもしれませんが説明しますと、今のねじれたアニメ界はほぼDVDが売れないと資金を回収できない構造になってます。
売れなくてもアニメがたくさん作られてるじゃない？と、お思いでしょうがそれが『自転車操業』というやつです。
一発ヒットが出たらそれで赤字分をようやくとりもどして次につなげているだけです。
作品のクオリティを上げないと売れない状況なので賃金上がらずどんどん絵のクオリティだけ上がる。あまりにも理不尽な環境だとアニメーターに逃げられるからそれなりに人を集めるがその分資金を使う。使ったぶんはDVDが売れないと赤字になるので次の作品を作るとして資金を集めて赤字ぶんを補填して、次の作品のDVDが売れるのを見越して借金で作品を作る。の繰り返し。
マングローブというアニメ会社が先日倒産しましたが、あの会社は最初「サムライチャンプルー」というかなりいいアニメをつくりました。
その後もいいアニメを作ってきましたが、「DVDの売れるヒット作」が作れなかったようで、赤字分を回収できずに倒産してしまいました。
まぁふつうは途中途中で赤字分がきつくてパチンコなどお金になる仕事を作ったり、お金のいいとこの下請けしたりして息継ぎのように赤字分を補填したりして生き延びてる現状です。
＊最近アニメからのパチンコが多いのはそのためです。
なのでヒットしても会社側の赤字分の補填、次への資金に回されるだけなので給料は上がりません。

給料が上がる為には自分で腕を上げるしかないです。
「次への資金」というのにはアニメーターの給料も含まれてます。
腕のいいアニメーターを囲うために会社が投資するわけで、アニメーターは基本フリーで自分を売り込むので会社に束縛されてません。腕のいい人が景気のいいアニメスタジオに移るのが現状です。

まぁわかりづらいかもしれませんが、会社とアニメーターは別なんです。
作り終えたその後の作品が記録的に売れようが壊滅的に失敗しようが、アニメーターはその前に給料払われて契約終わってるので関係ないです。
給料の上下にはまったく関係ないです

日本のアニメーターはどうしても低賃金なんですが 会社≪≪アニメーター の立場な関係性なんです。でもどこもたいした賃金も払えないわけで
他に比べA作品は単価がいいといっても一般職種からすればかなりの低賃金なわけで、というかアニメーターはそもそもフリーなんで逃げられたら作品が作れないわけで会社側も命令もできない
あまりにも単価安けりゃ条件いいとこに逃げられるし、逃げられたら作品自体が作れないので会社側の立場がどうしても低くなるわけです。
アニメーターはふらふらとやりたい仕事、なるべく高い仕事を選んで移動してます。
そんな中、高給取りのうまいアニメーターの傭兵部隊がいるわけです。
一般アニメーターは給料上がらず、そういう傭兵部隊がヒットした余剰分のお金を貰ってくようなものです。
雑誌やメディアにちょこっと出てくるような有名人はこの傭兵部隊の人たちです。
その他にたくさんの一般アニメーターが給料も上がらずちょっとした楽しみだけで生きてるということです。

Answer 2

自分の生きた痕跡を残す事です。観た人の心に残せたらとても嬉しいです。アニメ界に入ってきた新人さんに 自分が参加した作品を｢子供の頃 観てました！｣と言われる事がよくあります。恥ずかしさや老いを感じて微妙な気分にもなりますが、やはり嬉しいのです。２チャンネルで酷評されますよね。そんな批判も 真面目に観てくれてる人が居るんだと嬉しくなる時もあります。凹んだりもしますけどね。
アニメーターは 単価を上げたら その分ハイクォリティにしようと がんばってしまうから 結局 貧しいのです。でもみんな貧しいし お金が無いなら 無いなりの生活しますから なんとか切り抜けられるもんですよ。サバイバルですが…。