病院に限らず、どの業種でも正確性は求められますので管理職に就くのはかなりの負担だと思います。 と言ってしまうと身も蓋もないので、長文になりますがお答えします。 質問主さまは現在どちらかの病院で幹部として勤務されているのでしょうか? もしそうであれば失礼にあたるかもしれませんので、無視してください。 一応、他業種からの転職を検討されているという前提で私見を述べさせていただきます。 私はADHDです。 全部あわせても10年に満たないほどしか病院では勤務したことはありませんし、たいした役職についたこともありませんが、一度だけ事務長不在の期間などに同僚と二人して事務長代理的な立場で仕事をしたことがあります。 その経験からいいますと、かなりの負担がかかると思います。 というのもまず、医師・看護師・看護補助、その他パラメディカルの方々が大多数を占めている中で事務員は全従業員の数%程度の少数派。他職種の方々が気持ちよく仕事をできるような環境作りが主な仕事と言えます。 事務以外の方々はいわば職人のようなもので、事務職の仕事に積極的に協力しようと考えてくれることはほとんどありませんし、またそのような時間の余裕もありません。 そのため役所に報告するためのデータ集めや経理上欠かせない備品の管理などを円滑に進めるためには、事務職はかなりの根回しをする必要があります。 まずこの点で発達障害を持つ人はかなりの負担を強いられると思います。私も全職種と円滑な人間関係を構築するのに、1年以上かかりましたし、その間うつ症状にも悩まされました。 そして、上記のような正確性に疑問があるデータを元に、あらゆる事務処理を統括するのが事務長職です。 行政への対応(医師会や消防との付き合いも含む)、経理・財務処理、そして施設基準や薬価の改定のチェック(これを怠ると収益にかなり響きます)、小さな病院ならレセプトのチェックも求められます。 基準の改定次第では病院の修繕、建替えも求められますし、医療機器の買い替え等も常に視野に入れる必要があります。 他のサービス業と違い、お金がないからと診療拒否もできませんので当然未収金の管理も必要です。 それぞれの業務自体は企業の方がシビアだとは思いますが、事務長ともなるとかなりの重圧です。 少しのミスが命取りになることから考えても上へ行けばいくほどADHDには厳しいと思います。 発達障害を抱えている人は個々の業務スキルが高くても何らかの致命的な弱点がありますので、そこで無理が生じ躁鬱になるケースが少なくありません。 ミスをしやすいADHDなら猶のことです。 ですから残念ながら難しいかと思います。
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