ゼネコン（建設会社）より、設計事務所のほうが立場が上だと聞いていますがなぜでしょうか？

Question

ゼネコン（建設会社）より、設計事務所のほうが立場が上だと聞いていますがなぜでしょうか？何かしらの仕事を請け負う際に、 ゼネコンの人たちが、設計事務所の人たちにへつらっているという、ことをよく聞きます。建設に関しては疎いのですが、どうしてこのような、関係が起こるのでしょうか？ （なんだかむしろゼネコンのほうが偉い立場に思えますが）
ご存知の方教えていただければと思います。

Answer 1

設計事務所側のモノです。

この場合、単純に、設計事務所が発注者側に近い立場だからということだと思います。

ゼネコンが自社内で設計と施工を行っている場合は別ですが、この場合ゼネコンは施工だけを担当しているのだと思います。このとき設計事務所はクライアントの立場から設計のチェックを行います。メリットとしては

・ゼネコンが設計と施工を行う場合に比べ、第三者的な立場で見積りや施工状況をチェックできる（という風に一応言われます）。
・設計がゼネコンの社内事情と関係なく行えるので、ゼネコンがやりやすい（＝収益を出しやすい）設計に縛られずに、よりクライアントの求める設計を行える可能性がある。

などでしょうか。もちろんゼネコンが全部担当した方が良い点もあるかと思います。

ただ、ビジネス上の立場を除いても異様にへつらっていると思うことはあります。これは業界の慣習としか言えません。新卒でもゼネコン側が「センセイ」なんて呼んできたりして気持ち悪かったりします。もちろんこれは本心ではないし、時代錯誤的な悪習だと個人的には思います。

ちなみに、1級建築士持っていてもその人の専門（意匠設計、設備、構造、不動産、その他たくさん）によって得意分野も違えば実力も違います。また、1級は作図能力を問う資格でもありません。建築に関わるものすごーく広い分野を最低限知っとけよという資格試験です（最低限知っとくべき内容があまりに広いので、難しい試験となっています）。

また、実務の上では、特殊な例を除いて建築は多くの専門家（現場の職人さん含め）が協力しないとできません。一人の人間が設計から設備から構造計算から完璧に行い方針性を通り、施工可能な精度の作図を行うなどあり得ません。それこそ、意匠設計者の描く図面がそのまま現場で施工できる精度の図面なわけ無いです。立場がエライとかではなく、職能が違うだけです。

設計事務所やゼネコンの設計者がクライアントを説得し、法規を満足する設計を行うという職能を、現場の施工担当の方が行うことは出来ないでしょう。逆も然りです。なので現場サイドにより良い方法を提案してもらうこともあります。

どうも業界自体が古くて巨大で縦割りかつ金の動きが不透明になりがちなので（元請けのゼネコンからから下請けへのお金の流れが見えない）へんな上下関係が多々見受けられます。本当はお互いのポジションで出来ること、出来ないことを健全に補い合うのが理想だと思うのですが、関わる人数も多いし、愚痴も多い業界です。

ちょっと脱線しましたが、お役に立てれば幸いです。

Answer 2

図面に「一級建築士」と書いてあって、責任者や担当者の名前が書いてあって、有名な企業名も書いてあるけどね。。。。。

実際に図面を見てみるとね、いい加減な図面が多いですよ。

これで一級建築士？って笑ってしまうほどです。

仕方ないから、実際に施工する側で修正することが多いけど。。。

結局は立場が上なのが、ゼネコンや設計事務所だっていうだけの話です。
かれらは、実際に詰めたところまで精査する必要性が薄いから、ミスに気づきにくいのかもしれません。

それか、立場上エライから、図面がずさんでもいいや的な怠慢でしょうかね？

誰でもミスはあるから仕方ないけど、あまりにもずさんだと、一級建築士？？って思ってしまうのも悪くはないですよね。

と。。。ぼやいてみただけです。。。

Answer 3

全ての工事ではないですが…
設計・監理を設計事務所がする場合、元請となるゼネコンは施行のみで現場の監理は設計事務所の役割になります。設計事務所がゼネコンの仕事を見張る立場です。 立場が上とか下とかではなく、作業上の役割だと思います。 たまに民間工事では設計～施行までを一括でゼネコンがしている場合もありますよ(公共工事は別入札が多い)。

現場でもスーパーゼネコンの監督が『今回は設計事務所が厳しくて、至急●を提出して』と困っている時もありますね。 設計事務所とツーツーになっている(違法でしょうが)、入札時に有利になるので汚い思惑も働いているのでは？