解決済み
輸出の場合のFOB価格について教えてください。貿易の仕事に関わっております。 これまで輸入業務が中心の仕事でしたが、ここのところ、一ヶ月に一度の割合で輸出の仕事が入ってきました。 輸出通関時にはFOB価格が適用されるという事は知っていましたが、この「FOB価格」について混乱しています。 これまで「FOB価格」とは、商品代金に加え、国内運送費用やTHC等の輸出諸掛を含むものだと思っておりました。その為、InvoiceはいつもEx-worksで作成しておりました。(Invoice作成時点で輸出諸掛が不明の為) しかし、通関後の輸出許可証を見ると、FOB価格はInvoice価格(Ex-works)が記入されています。 ネットで調べてみると、「FOB価格は商品代金のみ」とするもの、「FOB価格は商品代金+船積みまでの費用」とするものと両方あります。どちらが正しいのでしょうか? また建値をFOBでInvoiceを作成するとしたら、「FOB価格は商品代金+船積みまでの費用」とする場合、乙仲さんに輸出諸掛を先に見積もってもらってから金額を出す事になるのでしょうか? 貿易実務に詳しい方、教えてください。 よろしくお願いいたします。
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関税法の原則では輸出申告価格は、「当該貨物の本邦の輸出港における本船甲板渡し価格」(関税法施行令第59条の2第2項)です。従って積み込み費用まで含む必要があります。 しかし在来船なら積み込み手配まで輸出者が行い、海上運賃とは別途に計算できますがコンテナ貨物の場合、ヤードで貨物を引き渡すため積み込み費用が海上運賃と区分できません。 従って他の回答者のとおり現実に積み込み費用は含まない形で計算せざるを得ないことになります。 さて他の輸出諸掛、例えば輸出申告費用、国内運賃の扱いです。 国内で買手に内貨で引き渡して買手が日本における輸出通関を行う厳密な意味でのEx-worksならともかく通常は、売り手たる輸出者がヤード又は港の倉庫に搬入し、輸出申告をすると思います。そしてここまでの費用を別途、買手に請求しないなら商品代金に国内運賃や輸出諸掛が含まれていることになります。 そうであれば商品代金にさらに加算すると二重計上になります。 従ってそのような場合、商品代金=FOBで差し支えないことになります。
たとえばアメリカのコロラド州デンバーから陸送でロングビーチ、ロングビーチから船で東京まで何かを輸出するとします。 Ex-worksは輸出者の倉庫でトラックに積んでここから先にかかる経費はすべてあなた持ちですよ、日本の輸入者さんってことです。 CIFはインボイスにデンバーから東京までの運賃・保険が込です。 FOBですが、コロラドから出荷された商品はFOBポイントまで輸出者が面倒を見ます。FOB POINT LONG BEACHの場合はコロラドの輸出者からロングビーチまでは輸出者が運賃・保険料を払いますが、ロングビーチから先は輸入者持ちです。 >「FOB価格は商品代金のみ」とするもの、「FOB価格は商品代金+船積みまでの費用」とするものと両方あります。 FOB価格は前者です。海上運賃には船積費用も込ですので、後者のように商品代+船積み費用を算出することは不可能です。 >「FOB価格は商品代金+船積みまでの費用」とする場合、乙仲さんに輸出諸掛を先に見積もってもらってから金額を出す事になるのでしょうか? CIFならおっしゃる通りですが、FOB価格は品物代だけですので、運賃その他もろもろの経費のインボイスを待つ必要はありません。
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