会計事務所のお仕事って大変ですか？辞める人も多いと聞いたのでどんな所が大変か教えてください？

Question

会計事務所のお仕事って大変ですか？辞める人も多いと聞いたのでどんな所が大変か教えてください？

Answer 1

色々大変ですよ。列挙してみましょう。

１． 大抵賃金が安い。勿論例外はあり、大きい事務所ほど高いですね。逆に高い人は、無資格でも、大企業の部長クラス以上の収入のある人も居るには居ますよ。

２． 守備範囲が広い。医者なら「○○科」って専門が分かれてますよね？
ところが会計事務所は、公認会計士なら「商法」って言う巨大な法律の上に税理士の扱うものを扱いますし、その税理士は、いわば税法全般を扱います。法人税・所得税・消費税から各資産税・酒税…とほぼ無限です。これに国税と地方税があります。
昔、特急列車の食堂車を運営する会社があって、そこの地方税申告書なんて、100自治体以上の分を作成してましたよ。A県内での売上はA県に申告、って考えからです。

こんなに多岐に亘る理由は「顧問制」にあります。つまり、一つの会社に顧問として入ったなら、丸ごとそこの面倒を見る、って言うやり方です。これは昔、「娘1人に婿3人」と言われるほど過当競争だった時代に付いた習慣で、要するに放したくなかったんですね。
尤も、今は専門別に複数の税理士に依頼する「２階建て」「３階建て」と言われる方法も浸透しつつあります。

３． 税法以外の知識が広範囲に深く必要。例えばFP・経営・労務…等です。又、ボンクラ２代目社長に対して「渇！」を入れる役割を仰せつかる、って事もよく有りますよ。孤独な経営TOPのまたとない相談相手ではあります。

以上、ご設問が「大変か」って事でしたので、大変な点を列挙しました。
しかし、文中にチラホラと散りばめたつもりですが、魅力ある業界・お仕事でもあると思います。税理士資格をとるのはこれらよりもっと大変ではありますが、チャレンジする価値はあると思いますし、又、別にそれはなくても冒頭のような高給や充実感を得ている人も大勢おられます。

是非、この業界を悲観的な目で見ないであげて下さいね。