4年後か5年後に制度がどうなっているか分かりませんが、現在の制度に即して回答します。 まず、弁護士になるには司法試験に受からなければなりません。 司法試験の受験資格は、法科大学院修了か予備試験合格のいずれかです。 最短のルートは予備試験に合格することです。予備試験に受験資格はないので、学部生でも受けられます。 ただし、これは高い法律の能力が求められるので、理系の学部に所属しながら法律の勉強もする、というのでは難しいでしょう。 次に、法科大学院の既修者コース(2年)へ進学することです。これも、学部の間に法律の勉強をしなければならないという点では同じです。難易度は大学院によります。 最後に法科大学院の未修者コース(3年)へ進学することです。 これは、法律の能力は求められません。ただし、2年からは既修者と同じように勉強することになりますので、なかなか大変です。 結局どれを取っても大変ではあります。しかし、理系の知識を持っている弁護士というのが現在求められていますので(特許など)、就職は有利かもしれません。もっとも、ここでいう理系とは修士レベルですので、理系の学部から法科大学院に行ったとすれば、理系卒の経歴はそれ自体高く評価されるものではないでしょう。 最近は、弁護士業界も厳しいので法科大学院に進学するのは割りに合わないとして敬遠される傾向にあります。 それでも弁護士になりたいのなら、理系で修士を取ってから未修者コースに行くか、法学部に入って予備試験か既修者コースに進学するか、のどちらかでしょう。 理系から法学部に進学するなら、受験で使わない科目の授業を受けながら、文系の科目を自習することになるので、それもなかなか負担かもしれませんね。 ご自身が将来どのような弁護士になりたいか、どのようなことをしたいか、ということにもかかわりますので、どの選択が最善かと言うのは申し上げられません。 今のまま推移すれば、弁護士の採用や待遇はどんどん厳しくなるでしょうし、司法試験の合格者数も絞られるでしょう。 制度の変更をうかがいながら、法学部に進学して3年のときに就職するか進学するか選択するか、理系の修士過程1年でそれらの選択をするか、ということになるでしょうね。 【補足を受けて】 法学部からだと、3・4年次の5月に予備試験を受けて、合格すれば翌年の5月に司法試験を受けます。 司法試験に合格すれば、卒業した年のの12月から1年間(無給なので月20万円程度の貸与を受けます)司法修習を受けます。 4年で卒業して翌年の12月から働き始めるので、大学入学から5年と8ヶ月ですね。これが最短です。 法学部→既修コースなら、院卒後の5月に司法試験を受けます。 この方法だと、一発合格すれば7年8ヶ月ですね。 理系の修士から未修コースなら、修士まで6年、法科大学院が3年なので、一発合格でも10年8ヶ月ですね。 もし法科大学院に通っている人に弁護士はオススメかと聞けば8割くらいの人は、よっぽどやりたいことがあるのでなければやめとけ、と言うんじゃないでしょうか。 その理由は、まず経済的負担です。 法科大学院の学費が国立で年80万円、私立で120万円くらいです。成績優秀などで免除を受ける場合もありますが。 これに加えて、法科大学院は予習復習が多いので、アルバイトは難しいです。生活費を奨学金で賄うことになります。予備校に通えばさらにお金がかかります。 家庭の事情によりますが、学部から奨学金を借りている人だと借金が1千万円を超えることもあります。 次に、司法試験の合格率は3割弱で、3回しか受けられません。 もし受からなければ、特に職歴のない人だと就職はかなり厳しいです。 最後に、弁護士の待遇です。 まず、事務所に就職出来ない人がいます。1割から2割が事務所から固定給を受ける形での就職が出来ていないようです。(自ら希望して就職しない人もいます。) また、事務所からの給料も減っているので、弁護士=裕福ということはありません。 少なくとも、お金のために弁護士になるというのは過去の話ですね。 と、ネガティブなことばかり並べましたが、やり甲斐のある仕事ですし、リスクを負ってでもやりたいことがあるならば、魅力的な職業だと思います。 結局のところ、自分のなかでどのように将来設計をするのか、というところにかかってきますね。
なるほど:1
◆方法1、学部の転部をする 手順①まず理系の学部に合格する ②学部転部の規定がある大学(入学試験で、法学部の合格最低点を10%以上、上回っていたとか・・・) なら、2年か3年進級時に、転部の申し込みをして、法学部に転じる。 ③大学3,4年は必死で勉強し、法律などの単位を取得すると共に、 毎日図書館で6~10時間こもって、司法試験の受験勉強をする。 ◆方法2、理系学部の卒業後、就職せずに、法学部に学士入学する。 学士入学後は、上記③を必死で勉強する。
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