年4月分の給与から5,000円から10,000円程度の基本給の昇給がありました。 昇給の程度は使用者の匙加減というような、給与支給日に昇給金額が言い渡されていました。 会社の規模としては、年商10億強程度(官公庁入札工事と民間工事は半々の売上)の建設関係の中小企業です。 しかし、今年度の昇給に関して、「このような状況なので、昇給は見送りにしました。これからもよろしく。」といわれ給与袋を渡されました。翌日の朝礼には「コロナの影響で5,000万円ほどの売上の民間企業発注の工事が延期になったため」との説明がありましたが、同時に「官公庁の入札工事は特に延期されていないため、例年通りの売上になるだろう」とのことです。 会社の就業規則の給与規定には「昇給及び降給は、基本給について定期(毎年1回4月1日)及び臨時に必要があると認めた場合に行うものとする。昇給及び降給は、従業員の能力及び仕事の目標達成並びに仕事の経験年数を基準に条件を満たす者に対して行うものとする。」と記載されています。 従業員全員が、定期昇給見送りを支給日の4月30日に知り、労使での協議等はありません。 また、コロナでの緊急事態宣言がありましたが、テレワークや自宅から現場への直行直帰に変更する、等の対策は講じず、これからもする予定がなさそうです。工事が減ったことで、事務所にいる人が増えたくらいです。 以前、社内でミスが続き、発注業者より契約が切られそうになった際、突然何の連絡もなく、全員連帯責任として減給されたこともあります。 今回延期になった工事は屋内での改修関係の工事で、屋外で行う工事はほぼ予定通り工事をしています。 正直、労働契約に反しているのではと思うのですが、いかがでしょうか。 就業規則の定期昇給は皆様の会社もこのような感じなのでしょうか。 ご教示のほどよろしくお願いいたします。