司書資格を取得するには2つの方法があります。 1つは大学や短大で必要な単位を取得し、卒業すること。(卒業後に、講習で単位を取っても可) もう1つは司書補の資格を取り、勤務経験3年と司書講習の修了により、資格を得ることです。 費用の話をすると、 普通の大学・短大に通うのが最も高額。国立で年間の授業料が50万強。入学金やら他の出費もついてきます。 通信制大学・短大と司書補経由(司書補→勤務経験→司書講習)は、値段の比較が難しいです。両方とも、交通費・宿泊費がどの程度かが全く読めませんから。 質問者さんが、司書補・司書の両講習を実施している大学の近くにお住まいであれば、司書補経由の方が安くなります。トータル50万もあれば足りるかと。逆に四国や北海道など海を越えないと受講できない場合、多額の宿泊費や交通費がかかり100万越えもありえます。そうなると、通信制の短大などの方が安くなります。通信だと、年15~20万円程度です。こちらも近くでスクーリングが受けられないと交通費などもかかってきます。 司書資格が取れる大学は文科省HPに載っていますので、参考までにリンクをしておきます。 参考:文科省HP > 司書について(http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/shisyo/index.htm) ★ここからは、余談です★ 司書資格の取得に一般的な方法は、大学・短大で単位を取る方法ではあります。 司書補経由の場合、3つの大きなハードルがあるからです。 1つ目は、司書補講習。元々、この講習自体が資格が無くて図書館で働く人を前提に行われています。図書館で働いていない場合、受講すらできないケースがあります。全国たった5校でしか開講されていないので、受講の為の交通費や宿泊費が高額になることもあります。 2つ目は、実務経験。司書の有資格者自体が職にあぶれています。わざわざ司書補のみを対象とした求人はありません。結果、全国に約3万5千人以上いる公共図書館の職員の内、司書補は500人未満です。勤務経験として認められる図書館には、他に国立国会図書館や大学図書館もありますが、国会図書館は技術職以外の非正規をほぼ取りません。正規は高倍率。大学は、司書補の求人を出しません。つまり経験するにも一苦労、ということです。 3つ目は、司書講習。約2ヶ月間、缶詰状態の研修が行われます。当然、働きながらの受講は無理です。司書補として手に入れた仕事も手放さなくてはなりません。 こうして頑張って司書資格を取っても、それと就職は別の話です。先程の3万5千人の内、正規の司書は6千程度。採用試験は時に100倍を超える高倍率。(地方公務員試験は年齢制限あり。)正規の就職ができず、時給数百円、単年度契約の非正規で働く人がたくさんいます。途中で諦める人もたくさんいます。 「それでもどうしても夢を追いたい!」という方であれば、貯められない金額ではありませんよ。
通信制の大学もあるでしょ。
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