高圧ガス製造保安責任者について質問です。。 甲種機械と乙機があるのですが、、 甲種というものはどのような施設でひつよ…

Question

高圧ガス製造保安責任者について質問です。。
甲種機械と乙機があるのですが、、
甲種というものはどのような施設でひつようなのかご存知ですか？自分で調べてみたら、化学コンビナート等としか書いていなくて・・・

化学工場意外に甲種が必要な施設をご存知であればお教え願いたいです。

よろしくお願いいたします。

Answer 1

お疲れ様です。ミスター高圧ガスと申します。

Ｑ１：甲種機械と乙機があるのですが、甲種というものはどのような施設でひつようなのかご存知ですか？
自分で調べてみたら、化学コンビナート等としか書いていなくて・・・化学工場意外に甲種が必要な施設をご存知であればお教え願いたいです。

Ａ１：おそらく下記の高圧ガス保安協会のサイトを見られたかと思います。以下のように書かれていますね。
http://www.khk.or.jp/activities/regalexamination_course/regal_examination/classification.html
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<1>甲種化学責任者免状・<2>甲種機械責任者免状：
石油化学コンビナート等高圧ガス製造事業所において、製造に係る保安の統括的な業務を行う方に必要な資格で、高圧ガスの種類及び製造施設の規模についての制限はありませんので、 保安技術管理者、保安主任者及び保安係員に選任され、全ての製造施設に関する保安に携わることができます。
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これは「石油化学コンビナートの高圧ガスの製造事業所で必須ですよ」ということを言っているわけではありません。別にこんなところでなくとも必要なところはいくらでもあります。以下、順番に説明します。

そもそも高圧ガス製造保安責任者免状は、何のためにあるかという事ですね。高圧ガス保安法にはもちろん、そんなことは書かれていませんし、「○○をするためには××の免状が必要」というような単純な関係ではありません。
その名前の通り「高圧ガスの製造」をする場合の「保安に係る責任者」としての資格であることが、この免状の大きな目的です。したがって、高圧ガスを製造する事業所としてこのような免状を有する資格者が必要とされているわけです。

例えば、第一種製造者といって高圧ガスを製造する場合に、都道府県知事の製造許可を受けた事業所においては、
①保安統括者（無資格、無経験）
②保安技術者管理者(有資格、要経験）
③保安企画推進員（無資格、要経験）
④保安主任者（有資格、要経験）
⑤保安係員（有資格、要経験）
といった高圧ガス保安法に規定する者を選任しなければなりません。

選任する職制に応じて、資格及び経験が必要なものが多いですね。
例えば、上記の②④⑤については「有資格＋要経験」ですので、「高圧ガスの製造保安責任者免状を取得」＋「高圧ガスの製造に関する１年以上の所定の経験」が必要であると言うことになります。

ところが「⑤保安係員」のように現場の監督者であるような場合は、高圧ガス製造保安責任者免状の種類としては「甲種化学、甲種機械、乙種化学、乙種機械又は丙種化学（特別又は液石）」のいずれかの免状でＯＫですが、「④保安主任者」については免状の種類が「甲種化学、甲種機械、乙種化学又は乙種機械」の４種類に限定され、「丙種化学」では不可になります。
また、「保安技術管理者」についても「甲種化学、甲種機械、乙種化学、乙種機械」の４種類のいずれかですが、事業所の規模が一定以上に大きくなると「甲種化学又は甲種機械」の２種類に限定されていきます。

この一定規模以上の事業所には「石油化学コンビナートの事業所」が多いというだけで全てではありません。事業所の規模というのは、高圧ガス保安法の中に「高圧ガスを処理する設備の能力（処理能力）」についての一定の計算方法があり、その計算方法によって一定以上の能力規模になる場合は上記のように資格者としても「甲種化学又は甲種機械」の免状を持って所定の製造に関する経験のある者を選任しないといけないと規定しているわけです。

私の知る限り、この一定規模になる事業所としては、「製油所、石油化学関連の事業所、一般化学関連の事業所、空気液化分離装置を所有し窒素及び酸素を大量に製造している事業所、ＬＰガスの輸入基地、製鉄所」などがあります。

なお「処理能力」については、その事業所で所有している設備の種類（ポンプ、圧縮機、反応器など）とその設備の数、その設備の能力を加算した合計で決まります。