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高圧ガス容器で溶接の継目がある物とない物の一番の違いはなんですか? ガス溶接の講習に行ったときに継目なしの方が溶接部分…

高圧ガス容器で溶接の継目がある物とない物の一番の違いはなんですか? ガス溶接の講習に行ったときに継目なしの方が溶接部分がないからひび割れがないため強度が増すと教わったような気がするのですが合っていますか?詳しい方教えてください。

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回答(1件)

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    お疲れ様です。ミスター高圧ガスと申します。 高圧ガスを充てんする容器のうち、溶接をせずに製作する容器を「①一般継目なし容器」と定義しています。 これに対して、板材を曲げて円筒をつくりつなぎ目を溶接した容器を「②溶接容器」と定義しています。 それぞれの容器の使用する圧力の違いについては、法令上特段規定はなく①の容器は主に圧力が15~20(MPa)程度の圧力で使用されることが多く、②の容器は数(MPa)程度の圧力で使用されています。 この違いはどこにあるかというと、容器の肉厚の違いにあります。 ②の「溶接容器」については、先ほど述べたように板材を丸めて円筒を作り、継ぎ目を溶接していきます。この製法のために板材は厚いものが使用できません。板材が厚くなると、丸めるにも非常に手間がかかるほか、継ぎ目を溶接する場合にも、母材がしっかり溶けず、溶接部の必要な強度が確保できません。したがって、肉厚が薄い容器しか製作ができません。肉厚が薄いということは、圧力の高いガスを充てんすることができないということになります。 ①の「一般継目なし容器」は、いろんな製法がありますが、一つの製法としては30cm程度の角材を加熱してプレスで押し出し、円筒状のゴミ箱のような形にいったんします。このままでは使えないので、この形状のものを、ロクロで花瓶を作るようにぐるぐる回しながら口の部分を細くして作っていきます。そのため溶接する箇所が存在しないので、「一般継目なし容器」とよんでいます。 溶接個所がないので、ウィークポイントがないので応力の集中するところがなく、また容器の肉厚も厚いので、溶接容器よりも圧力の高いガスを充てんすることができます。そのかわり容器の重さは非常に重たいものとなります。

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