スクールカウンセラーについて。 スクールカウンセラーは大半が臨床心理士ですよね？ しかし近い将来、精神保…

Question

スクールカウンセラーについて。

スクールカウンセラーは大半が臨床心理士ですよね？

しかし近い将来、精神保健福祉士が現場で必要とされてくる
というようなことを心理学の専門学校の先生がおっしゃってました

ということは大学４年＋大学院２年で臨床心理士の資格を取得するより、専門学校に２年＋実務経験２年で精神保健福祉士の国家資格を取得する方がスクールカウンセラーへの近道となるのでしょうか？

Answer 1

近道にはなりません。
というか精神保健福祉士ではスクールカウンセラー（以下SC）にはなれません。
SCの基準は国が決めていて、臨床心理士、精神科医、大学で心理学を教える先生（講師をのぞく）のみがSCになれます。
しかし臨床心理士が足りない道府県は地域の基準で元教員、大学院を出たばかりでまだ臨床心理士でない者など教育現場や心理学に関係のある者を雇えます（準SC、給料はかなり下がる）。
ですが精神保健福祉士はそもそも教育でも心理学でもない、心理学に『隣接する』領域の資格です。
精神科などがからみますが基本的に福祉の領域です。
準SCの基準にも入りません。

また、もしなんらかの形で（元教員で教育現場経験があるなど）準SCになれたとしても、臨床心理士の数が足りればそれ以外は雇わないとしている地域もあります。
現に東京はすでに臨床心理士しか雇っていません。

この基準はこの先も変わらないでしょうし、臨床心理士は毎年二千人近く増えていますのでどんどん準SCは減ります。
また、心理士に関する国家資格も作られようとしています（かなり先でしょうが）。
もしSCの基準が変わるとしてもその国家資格が入るくらいで他の領域からはまず無いと考えてよいです。

厳しいことを言えば、臨床心理士は最低でも大学院、作られる予定の国家資格も大学院もしくは大卒後心理職（精神保健福祉士は心理職ではありません）として数年経験がある人のみが受験できる予定です。
つまりSCには最低でも大学院レベルが求められていると言うこと。
専門学校＋教育・心理以外の実務経験ではSCになるには知識も経験も足りませんしあまりにも危険です。
SCになりたいならばきちんと大学院にいきましょう。

Answer 2

こんにちは。

「近い将来、精神保健福祉士が（教育の）現場で必要とされてくる」については、そういったご意見もありますので、間違いではないと思います。

しかし、だからといって、「ということは、臨床心理士を取得するより、精神保健福祉士を取得する方がスクールカウンセラーへの近道となるのでしょうか」と考えるのは話が飛躍しすぎです。

「精神保健福祉士が教育現場で必要とされてくる」というのは、「精神保健福祉士の資格を取得すればスクールカウンセラー（ＳＣ）として雇用してもらえる」という意味ではありません。
その先生も、「精神保健福祉士を取得すればＳＣになれる」などとは言わなかったはずです。
ＳＣの資格要件や、ＳＣになるためにはどうしたらよいか等については、kai_to1101さんの回答に記載してあるとおりですから、そちらを読んでください。

もしも、精神保健福祉士として教育現場で働きたいなら、「スクールソーシャルワーカー（ＳＳＷ）」という仕事があります。
その先生がおっしゃった「精神保健福祉士が教育現場で必要とされてくる」とは、職業でいえばＳＳＷを指しているのではないかと思われます。

スクールソーシャルワーカー活用事業は、2008年に導入されました。
今後どうなるかは分かりません。さらに発展してゆくかもしれませんし、教育現場に定着せずに衰退してゆくかもしれません。

ちなみに、ＳＳＷとして雇用されている人が保有している資格は、多い順に、教員免許、心理に関する資格、社会福祉士、資格なし、精神保健福祉士 となっているそうです。
個人的には、ソーシャルワーカーなんだから福祉の専門職を雇用したほうがいいんじゃないかな と思いますが、現状では主に退職教員や心理職がＳＳＷとして働いており、ソーシャルワークができるのか疑問です。
したがって、ＳＳＷの活動の質を高めることが今後の課題となっているようです。
ＳＳＷが職業として確立するかどうかは、この点にかかっているかもしれません。

以上、ご参考になれば幸いです。