日本音楽療法学会認定の音楽療法士(発達障害児・者対象)です。 音楽療法の仕事をするには、特に資格とかは要りませんが、それでは信頼されませんから、やはり資格を取った方が良いでしょう。 現在の日本では、各民間団体や自治体など、様々なところで独自の資格認定をしていますが、最も権威あるのは、日本音楽療法学会の認定です。 音楽療法士の認定を受けるには、学会の認定した大学又は専門学校の音楽療法コースを卒業して、試験に合格することが必要です。 あ、あと、学会の正会員になることも必要です。 学会認定の学校は、「日本音楽療法学会 認定校」などと検索すると具体的な学校名と所在地が出てきます。地域的な偏りが酷いです。 もう一つ、認定校を出ないでも資格を得られる方法もありますが、こちらは、 ①学会の正会員であること、 ②臨床経験5年以上であること、 ③短大・専門学校・4大卒以上(専攻は問わない)であって、学会の指定した必修講座を全部受けて、レポートをそれぞれ提出して合格をもらうこと(実技試験もあり)、 ④その他、学会に参加したり、学会で発表(症例発表/研究発表)をすること、学会の認定した講習会や講座を受けること、などによって、指定のポイント(200ポイント)を集めた上で、 ⑤試験(ペーパー)を受けて合格すると「音楽療法士(補)」の資格が取れて、更に試験(面接、症例レポート提出)を受けて合格すれば晴れて「音楽療法士」の資格が取れます。 後者の方法(認定校に行かない)ですと、臨床の場を探すのが先ず大変でしたりとか、仕事の合間に講習会に行くのが大変でしたりですとか、いろいろ大変ですので、認定校を出るコースをお薦めします。 どんな仕事かというと、分野によっても違いますが、 ①発達障害児分野 発達の促進や、障害の軽減を図ります。 今まで(発達が不十分で)出来なかったことを出来るようにしたり、或いは今ある力の使いどころを増やす(レベルとしては似たようなことだけど、いろいろとやれることを増やす)などを音楽や音楽活動の中でやれるようにします。 また、例えば、自閉症の特徴の一つに「こだわり」というものがありますが、そのこだわりを緩和して、社会生活の中で過ごしやすくします。 ②高齢者分野 元気なお年寄りの場合と、認知症などのお年寄り、体がなかなか動かせないお年寄りなどに分かれますが、 元気なお年寄りだったら、今の生活・機能を、歌や演奏・体を動かしたりするといった活動を通して、そのまま維持できるようにします。 また、歌を歌ったり、発声をすることによって、燕下(食べ物や唾を飲み込めること)が正しくできるようにしたり、唾液の分泌量を多くして、肺炎などになることを防止したりします。 認知症のお年寄りだったら、認知症の進行を遅らせたり、くい止めたりします。 ③リハビリ分野 年をとって脳の血管が切れたり、或いは事故にあって(特に)頭にダメージを負って、体が自由に動かせなくなった人たちには、音楽に合わせて体を動かしたりして、リハビリをするということもあります。 これは、やる気を出させたり、持続させたりといった音楽の使い方と、規則正しい音や音楽がダイレクトに効果をみせるといった使い方があります。 例えば、メトロノームに合わせて線の上を歩くだけで、何も音がなかったときに比べてまっすぐに歩けたというデータもあります。 ④精神医学分野 これは、余り知らないんですが、精神科医やナース、作業療法士などとチームを組んで、精神病の治療やその補助にあたります。 また、心身症(赤面症や吃音(どもり)など)については、音楽療法士だけでセッションをして、実際に改善した例もあります。 ⑤ターミナルケア 末期癌の患者などに寄り添い、苦痛(身体的・精神的・霊的)を緩和すること、残された人生を充実させます。 事実、音楽療法を取り入れたところ、鎮痛剤の量が半分に減ったという例もあります。 具体的にどんな場所で働いているかというと、各分野によって異なりますが、 障害児・者→通所・入所施設、病院、学校、学童保育など、 高齢者→ホームやデイ、老健など通所・入所施設、病院、 リハビリ→病院、 精神科領域→病院、 ターミナルケア→病院、患者さんの自宅などです。 その他、自治体や親の会に呼ばれて出張セッションをしたり、講義をする場合もあります。 また、大学等で先生をやっている場合もありますし、 私などは、自宅でクリニック?教室?をひらいていて、毎月クライエントさんがうちに通ってきてセッションを受けています。 ・・・こんなところで良いでしょうか? また何か疑問点があったら、改めてご質問下さい。
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