トラベルライターになる方法

Question

トラベルライターになる方法「トラベルライター」について知識のある方に質問です。

私は今年23歳になる、大学5年生の女です。
就職のことを考えるにあたり、20代のうちに、「文章力をつけること」「世界観を広げること」を
目標に仕事を選びたいと考えるようになりました。
希望に合致する仕事を調べていくうちに、世界各国を旅する「トラベルライター」に憧れを抱きつつあります。
「トラベルライター」になった方のお話をネットで拝見したところ、
「旅行ガイドブックの奥付にある、編集プロダクションに入社すること」が最短進路の様に思われます。

しかし、私は今まで海外旅行の経験が乏しく、学生生活中に台湾・セブ島（フィリピン）しか行ったことがありません。
英語も日常会話程度なら簡単な単語でこなせるレベルです。
カメラ撮影はデジカメを使えます。（特殊なカメラは全く分かりません）

編集プロダクションでバイトをさせて頂ければ、と考えていますが、
このような人材が将来「トラベルライター」として活躍できる可能性はあるのでしょうか。
また、「トラベルライター」になる良い方法を、他にもご存知であればお教え下さい。

よろしくお願い致します。

Answer 1

フリーでライター兼編集をしている者です。

トラベルライターではないですが、取材で国内外あちこちを回っています。

相談者さんが挙げているように、ガイドブックなどを請け負っている編プロに入るのは、確かにひとつの方法です。

ただ、最近は手元の資料で制作するケースが非常に多いです。最近は現地取材を行えるほど経費が出ないので……。

でも、編プロに入るというステップは間違っていません。

とりあえず、旅行系の媒体を扱っている、扱ってないに関係なく、とにかく編プロに入ることを目指したほうがいいですよ。

フリーになってから好きな旅行系の仕事を扱えばいいので。

実は、私も大学時代はバックパッカーだったこともあり、トラベルライターとまでは考えていませんでしたが「取材でいろんな場所に行けるようなライターになりたいな」とは思っていたんです。

入った編プロは週刊誌や夕刊紙、ムック本などを扱っているところで、ガイドブックや旅行雑誌を一切扱っていないところでした。

けど、結果的にはこれでよかったと思っています。

上記で挙げた媒体は幅広いジャンルを扱っており、専門誌レベルの容でない限りはテーマが何であれ対応できるようになれたからです。

トラベルライターというのは旅行系に特化したライターですが、自分の名前で本を出しているレベルでないと厳しいです。

でも、自分の名前で旅行モノの本を出せるライターなんて一部のため、それ以外の方は旅行以外のさまざまなジャンルの仕事をこなしています。

そういう意味でも幅広い分野の仕事を扱えるライターをまずは目指したほうがいいですよ。

これだったらトラベルライターは難しくても「旅行系の記事が得意なライター」にはなれますから。

あと、一見関係ないようなテーマでも企画次第では現地ルポなど旅モノ的な要素を取り入れることができます。

これは私の場合ですが、途上国の投資関連の記事でアジアの国々を訪れたり、都市伝説の検証ルポでインドやネパールに行ったこともありました。

バックパッカー時代の経験と人脈を生かし、「外こもり」と呼ばれる長期滞在者だったり、最近多い海外現地採用の日本人の特集を企画したり、純粋な旅モノの記事ではないですが、こういう形で自分が興味あることと絡めることはできます。

逆にこんなテーマはトラベルライターの人は専門外ですしね。

私は私で幅広い分野の記事を扱ってきた経験が生かせるわけです。

普通の旅行記事がストレートの直球だとしたら、私がやっているのは変化球ってところでしょうか。

まあ、早い人なら編プロで２～３年働けば、フリーのライターでやっていくことは十分可能です。

編プロを辞めた後に１年くらいかけて世界一周するのもいいですね。きっとネタ探しにはもってこいですよ。

それが直接仕事に繋がらなくても間接的に生かすことは絶対できると思いますし、旅の経験と旅先で築いた人脈はライターとして活動するうえで貴重な財産になるはずです。

その他、生々しいアドバイスとしては、これは業界に入った後の話ですが、編集者に雑談の中で旅の話をしてみましょう。私は海外に行く時は完全プライベートでも「取材」と言っており、そういうのもあって「海外を飛び回っているライターさん」という印象を与えることができました（苦笑）。

あっ、それと編プロはどこま慢性的な人手不足ですが求人を出しているところは少ないです。なのでネットなどで調べて、募集しているかどうか片っ端からメールや電話で問い合わせるといいですよ。

長々と偉そうに書いてしまいましたが、少しでもお役に立てれば幸いです。

では、頑張ってください。