解決済み
すぐに思い浮かぶのは、①ストラテジスト②ファンドマネージャー③アナリスト④エコノミストでしょうか。 ただし、ポジションの一般的な理解と実務内容とでは、当然ギャップが生じる事もあり、両者を兼任するなどで、明確な区別をしていない事もままあります。 質問からしても、その点は理解されているようなので、言うまでもないかもしれませんが、重要なのは、これから述べる資産運用業務がどのように行われているかを知って貰う事だと思います。 なので、資産運用の業務内容を紹介しながら、どの部分で彼らが関わっているかを知って貰う為にこれを書きたいと思います。 長くなりましたが、 資産運用とは、ポートフォリオという個別資産の集まりからなるパッケージを最少のリスクで最大のパフォーマンスを挙げれるように組成することです。 それには運用スタイルの違いで大きく分けて、「トップ・ダウン」「ボトム・アップ」があります。 簡単に言うと、大きな枠組み(アセットアロケーション)から作っていく作業と個別の材料(個別企業の分析)を積み上げていく作業の違いです。 基本的には、「トップ・ダウン」が中心で、運用資産の規模や目的によっては「ボトム・アップ」が採用される場合もありますが、「トップ・ダウン」の場合を中心に話を進めます。 まずは、ポートフォリオという個別資産の集まりからなるパッケージの大きな枠組み(アセットアロケーション)を作る事から始まりますが、ここでが①ストラテジストが関わります。 アセット・アロケーションとは、その言葉の通り、資金のリスク許容度に応じ、グローバルな投資対象のリスクをコントロールしながらリターンを獲得するため、パッケージ内の"資産配分"を行うことです。 彼らは各種の経済指標と資産との相関関係などを分析しながら、資産配分の最適化を目指します。 具体的には、日本やアメリカ、欧州、アジアなど国別の割合(運用資産額)を決めます。 次に、国別・資産別に割り当てられた運用資産額を以って、どの企業・証券に投資をするかを決ます。 ここで関わるのが、②ファンドマネージャー③アナリストです。 ここでは、再度アセット・アロケーションがある同一(例えば株式)のレベルで行われると思ってください。 それを行い、日々管理(マネジメント)するのが②です。 そして、どの企業にするかを決定する為、個別企業の分析として財務諸表を対象として、株式などの理論価値を分析し、②に情報を提供するのが③です。 以上、ポートフォリオという個別資産の集まりからなるパッケージを組成する資産運用担当者としてのポジションが①②③になります。 そして、最後に④エコノミストですが、彼らは資産運用担当者としてのポジションからは少し遠い存在です。 ①と区別しない場合もありますが、テレビなどで見かける彼らはスポークスマンとして存在する事が多いと思います。 つまり、社外も含めた情報発信者であり、資産運用担当者ではない、と言う事です。 それぞれのポジションでの必要性が違うにしても、やはり経済学的知識・理解は必要になります。 さらには、金融業界での仕事はどのポジションでも必要になりますが、特にその必要性の高い仕事として、そして、本当に簡単ですが資産運用業務の紹介ができればと思い、これを書かせてもらいました。
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