正看護師と準看護師は給料や待遇など結構差はありますか？ 正と準だとやっぱり周りの態度とかも違うんでしょうか？

Question

正看護師と準看護師は給料や待遇など結構差はありますか？
正と準だとやっぱり周りの態度とかも違うんでしょうか？
最初準看護師で働いて、あとから正看護師の資格をとることもできますか？

Answer 1

給与に差があるのが一般です。
そもそも准看護師と看護師は資格が全く違います。看護師という名称が同じだけであって、内容が違います。例えれば、二輪の免許と普通自動車の免許みたいなものです。運転免許という名称は一緒でも内容が違いますよね。共通するのは道路での運転というだけです。准看も正看も共通するのは医療という名における行為をするということです。

准看護師の大きな特徴は、准看護師は、医師や看護師の指示なくしては看護業務に当たる事が出来ないという制約があります。当然、何年年功を積もうが経験があろうが、新卒の看護師が来れば序列は下になります。看護師を差し置いてその上のリーダーなどの責任者に立つ事もできません。

周囲の態度が違うとかはその病院の人間によると思います。
人間性と仕事に対する責任感はとても大事ですから、正看だから上だとか准看だから下だとか、年功が古いからどうだとかは私には関係ないと思っています。男だからということもあるでのしょうけど、そんなくだらない事を言う人に限ってダメナースだったりするんですよ。

准看護師で働いて正看護師の資格取得は可能です。
ただし、日中は通学できないでしょうから、必然的に夜間の学校になるでしょう。夜勤のない科かパートタイムで勤務しなければなりません。准看護師として10年のキャリアがあれば、通信制の学校も利用することが出来ます。スクーリングもあるでしょうが、これなら正職員として夜勤があっても対応できそうですね。

ちなみに私は8年間は准看として働いていました。しかし、一旦退職して渡米して米国の看護師免許を取得してから日本の看護師資格を取得したので少し事情が違います。

さて、これからの看護師についてです。

現在、大きな医療機関では准看護師を採用しなくなりました。それは医療の高度化と専門性の充実によるものです。看護学校も看護大学化してきている傾向にあります。看護師に求められるスキルもより専門的で高度になってきています。認定看護師制度もその表れでしょう。また、欧米型の医療制度である”ナースプラテクショナー”の導入も本格的に検討されはじめています。既に、いくつかの看護大学ではこれを見据えて単位を与えているところもあるようです。これが世の流れとなっています。

しかし、それならば何故准看制度が残っているのでしょう。
ここに医療現場の現実があります。

医療が高度化して先端医療を実施するうえでの看護師のレベルアップは必須事項ですが、世の中にある全ての医療施設がそれを行うわけではありません。また、それらの医療を実施するにあたって必要な設備投資は莫大なお金がかかります。
中小の個人病院レベルでは難しいでしょうし、高度な医療行為を行わない病院では必要のないことです。
専門性の高い看護師を雇うにはお金がかかります。
専門性のない通常の医療現場では、人件費の安い准看護師でことを足してしまうことによって病院経営における人件費の削減を行っています。

簡単に言えば、安く使える人材ということです。

ですので、大きな病院で希望する診療科に勤めたいという希望があるのならば、正看護師免許を取得された方が良いと思います。