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筆耕・書道指導者の方 財団法人日本習字教育財団五段(中学生まで指導可能)と賞状書士通信講座を修了しました。 …

筆耕・書道指導者の方 財団法人日本習字教育財団五段(中学生まで指導可能)と賞状書士通信講座を修了しました。 二度目の質問ですが回答がなかったため再度内容を変更しています。 上記の師範免許取得・講座修了してからだいぶ経過していますが、日頃からパソコンは大変苦手で字を書くことが全く苦にならず好きなので手紙をよく書きます。 体力があれば書道教室の助手など可能かもしれませんが、在宅で筆耕の仕事が出来れば…と思っています。 が、やはりパソコン普及に伴い筆耕の仕事の需要は激減してしまい相当厳しいのでしょうか? 最近は結婚式も多様化し招待状を筆耕してもらう機会も少なくなったでしょうし、例えば百貨店などで依頼する熨斗紙も印刷が主流となっていますよね。 筆耕の仕事で食べていけるとは思っていませんが、書道・習字教室を開いておられる方や何らかの毛筆・硬筆「手書き文字」のお仕事に従事されていらっしゃる方がおられましたら、参考になるようなお話を聞かせてください。 よろしくお願いいたします。

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回答(1件)

  • ベストアンサー

    ご質問は、在宅で筆耕の仕事ができないか? それと、パソコンが普及したので需要がないのか? ということでよろしいでしょうか。 まず1つめのご質問については、筆耕というものについてご説明しなければなりません。筆耕の依頼者の多くは学校と行政団体(国・都道府県・市町村)、企業です。筆耕の多くは賞状などですが、他にも手紙や命名、結婚式の封筒、手紙、札などへの名前書き、のし、等、いろいろな場面にかかわります。賞状での筆耕料は、名前と日付だけの場合でも通常50円以上で、全文ですと200円以上1000円位になることもあります。安ければ時給1000円で、高ければ時給何万円という、書道をやっているものにとっては、頼りにされるし自分の力を発揮できて、さらに磨きをかけることのできる幸せな仕事です。 ところが、このシステムには大きな縛りがあります。それは信用です。 筆耕というのは文字通り筆をふるう仕事で、仕事の良し悪しは技術だけと思われがちです。しかしプライバシーを保護する目的や仕上げへの信頼性などを考慮し、また書道をするものにとって幸せな仕事のためやりたい人も多いことから、知人を介して信頼できる人を採用するのが常です。 お見受けしたところ賞状書士という資格をお持ちのようですが、実際の場でコネクションを提供しない会社だとすれば、それはあきらめるしかないと思います。一昔前のあて名書き詐欺のように名簿と封筒を買わされてお金だけ取られるわけではなく、技術をそこで学んだことはどこかで発揮されると思います。ただ私たち書道をやっているものにとっては、賞状書士の資格を持っているというのは、実は逆効果になることもあります。書道の師弟関係の中で展覧会などで実績を積んでいって認められるのに何年も何十年もかけていっているので、1・2年で取れる通信資格は、書道をする人からは反則技のように感じられるからです。できれば素人の方の前以外では賞状書士を持っていることは言わない方がいいです。 公共団体・企業の場合、その審査員の中に書家がいる場合は、本人かその弟子が書き、いなければ関係者のその家族が学んでいる書道教室の先生などのコネクションによって依頼され、頼んだ実績のない個人に依頼が行くことはまずないと思います。学校の場合、先生が書くときは無報酬で、先生が依頼する場合はやはり公共団体や企業と同じようなルートで依頼されます。 もしも筆耕の仕事がしたい場合は、いろいろなコネクション(つながり・人脈)を持つことでしょう。地域の集まりの中でも、書道を得意にしていることをよく知られ、ちょっとした付き合いでも筆文字を取り入れて実績をアピールしていくことです。また賞状書士という資格よりは、書写検定一級の方が資格としては正統なのでそちらを合格することをお勧めします。これに受かって料金を支払うと、「文部科学省後援毛筆書写検定試験指導者証」の看板がもらえますので、玄関などに貼ることによって信頼度を高め、筆耕などの仕事を受け入れるアピールにもなります。 http://www.nihon-shosha.or.jp/ 現在、日本習字の5段をお持ちで、指導者としても教えることのできる立場とのことですが、できればそこで生徒を持って、ぜひコネクション(人脈)を広げられることをお勧めします。余談ですが臨書部というのに力が入れられてきたそうですが、臨書部でも5段をお持ちでしょうか。日本習字は技術力の高さに定評はありますが、古典の臨書については弱いとされていました。こちらで5段以上をお持ちなら、とても高い臨書力、書写力として見られると思います。 あと提案ですが、カリグラフィーを学ばれたらいかがでしょうか。結婚式の多様化をご存じのようですが、実はアルファベットを品よく書くことのできるカリグラファーの人材は不足しています。これは本などで独学で学ぶのがよいでしょう。幅の広い筆耕者として信用を獲得できると思いますよ。さらに言えば、封蝋など、西洋的な基礎技術も持ち合わせれば、よりアピールできますね。私もたまに使用しますが評判はとてもいいですよ。 2つめのご質問ですが、パソコンが普及したことと、賞状筆耕の仕事の量は、まったく関係がありません。賞状はある種の権威の象徴であり、パソコンのように誰にでも印刷できるものであってはならないからです。小中学校の校内マラソン大会などで活字の賞状もありますが、それは文字の得意な先生がいないなどの理由によるもので、もともとそういった賞状で筆耕に任せる予算はありません。デパートや葬祭会社の文字の活字化も、内製ですので企業内の人材をカットしているだけで、初めから社外に依頼していません。 競争率の高い仕事ですが、いろいろな付き合いの中で人脈を広げていき、あなたの人間性の高さをどんどんアピールしていって、たくさん依頼されるといいですね。

    なるほど:4

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