弁理士を目指そうと思っています。

Question

弁理士を目指そうと思っています。私は今、自動車整備士として働いていますが、弁理士への転職を考えています。
いろいろ調べたのですが、やはり理系大学等の卒業者の方が多いように思います。
私は理系の分野に詳しいわけでもなければ、専門学校に進学したので自動車関係の知識以外では一般的なレベル以下だと思います。
全くと言っていいほど理系の知識がない私では弁理士になった後の仕事上難しいのでしょうか？
特許事務所で弁理士志望者の求人もありますので採用してもらえれば今の会社をやめてそこで働きながら実際の仕事で経験を積みながら学校に通うことも考えています。

それと金銭面でも働かずに勉強に専念することはできないため、２年で試験合格を目指す講座を受けようかと考えています。
（１年目で短答式合格、２年目で論文式、口述式の完全合格を目指すコースです）
サイトによっては短答式にのみ特化して勉強した後で論文式の勉強をするのは非効率だという意見を見ることがあります。
実際のところはどうなんでしょうか？
社会人で働きながら弁理士試験合格した方等、経験者の方などいらっしゃいましたら参考にさせて頂きたいと思っています。
質問が多くなり申し訳ありませんがご回答よろしくお願い致します。

Answer 1

まず、特許事務所は実力の世界なので大卒や院卒などの学歴は関係ないです。
高卒の人（もちろん努力家）ですが素晴らしい明細書を書く人がいるくらいです。
他、前職がトラックの運転手や営業職についていた方でも特許事務所の所長として成功を収めている方もいます。
（トラックの運転手はレックで講師をされています。）

ただ、文系の方の中には夜間の理系大学に行ってご活躍されている弁理士は普通にいますよ（こうなるともはや理系ですけどね。）。年収1000万を超えてる弁理士もいました。
なお、事務所に勤める商標弁理士なら、年収600万と言ってました（その方は女性で文系でアラウンド30歳）。

あと、一般的に、短答式にのみ特化して勉強した方が良いでしょう。
それと、今は特許事務所業界が大不況なので、転職活動は短答免除を取れってからの方が良いのではないでしょうか。

なお、選択科目に関しては以下の通りです。

法文系の選択科目を選ぶなら、
通常、著作権法となります。
そして、著作権法を扱ってる予備校も多いです。
（要するに、皆がこれを選んでいるということです。）
http://www.lec-jp.com/benrishi/choice/sentaku_k/law.shtml
今年の著作権は簡単だったのでオススメします！

他、文系の方でも数学が嫌いでないなら、仕事の多い情報系もいいかもしれないですね。
将来、特許の仕事も視野にいれるなら。

情報系は情報理論が一番簡単なようです。
↓は今年の問題ですが、高校生でも少し勉強をすれば合格できる内容だと思います。
（特許庁の過去問）
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/benrishi/benrishi2/...

情報理論には講座もあるんですが、今年のような問題が続くなら独学でもいけるのではないかと思います。
（情報理論の講座）
http://plaza.rakuten.co.jp/jouhoutuusin/

Answer 2

順に回答します。

（１）意匠・商標といった文系的センスを要求される仕事もありますが、多くの弁理士は特許（技術）で食っています。
特許弁理士は、発明者が考えたアイデアを、一般のレベルの技術者がわかるように書類（特許明細書）として仕上げることが要求されるので、発明者のアイデアを技術的に理解する程度に理系の知識がないとやっていくのが難しいと思います。

（２）特許事務所で採用される人は技術者が主で（発明者のアイデアを理解できる）、技術もわからない、特許法等の知識もない、じゃ雇ってくれません。
また、特許事務所は人の出入りが激しいところで、仕事の出来が悪ければすぐに首を切られます。
仕事は辞めないほうがいいでしょう。

（３）２年合格コースを考えるのは妥当です。１年コースだと消化不良を起こすでしょう。
受験機関のカリキュラムを信じてひたすら勉強すれば何とかなるかもしれません。もっとも、合格率の低い試験なだけに何とかならないかもしれません。
見た感じ、多くの受験生は、さまざまな情報に惑わされているような気がします。

（４）論文試験の科目免除は、修士・博士が多いですが、情報処理試験合格による免除も多いです。
年２回ある応用情報技術者試験もわりとお勧めです。

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ちなみに、私は受験機関のカリキュラムに忠実にしたがい、働きながら勉強して合格までに４年かけました。科目免除は修士です。