元採用担当のおぢさんです。活字で手短に書きますので、厳しい感じがしたらご容赦くださいね。 まず、面接や提出書類(ES・履歴書など)でやってはいけないのは、全くの嘘を伝えることです。これは経歴詐称といって、発覚すれば内定取り消しや、入社後でも解雇できるだけの罪となります。逆に言えば、それが許されるのであれば、全員が東京大学卒で履歴書を書くでしょう。そして、その罪は退職する日まで消えませんから、結構重い枷を負うになります。黒い会社であれば、定年退職の直前まで知らぬ顔をしておいて、偶然に見つけたことにします。そうすれば懲戒解雇ですから退職金も支払わなくて良いことになる可能性があります。 つぎに、嘘と少しニュアンスが違うのが「盛る」という行為です。例えば、3年の部活でキャプテンが休んだときにだけ主将を任されただけの人が「キャプテンでした」と大げさに伝えたりすることです。正直なところ、これも程度問題であり、あまりに盛りすぎれば嘘(経歴詐称)になります。自分の価値を伝えるという行為は、これまでほとんどの学生さんがやったことのないことでしょうから、どこまでやっても許されるかの加減は難しいと言えます。 まぁ、面接官も馬鹿ばかりではありませんから、質問をして反応や受け答えをみています。分不相応な経歴を語られれば突っ込んだ質問をしますし、そこには必ずといっていいほど矛盾や挙動不審は出るものですよ。逆にいえば、適当な虚構・架空の経歴で裏取り(真偽確認)もせずに採用される会社ならばその程度の会社です。さらに言えば、変に盛らなくても通っている可能性だってあるわけで、それがバレて内定取り消しなどのリスクを考えると、その是非は難しいと言えます。 >でも入社手続きとかで年金手帳とか源泉徴収票を提出しなきゃいけないんですよね? バイトであれば必ずしも社保加入しているかどうかわかりませんし、年金手帳を紛失したとして再発行してもらえば記録も残りません。 源泉徴収票の提出も確定申告するといえば不要です。仮に提出するとしても、入社直前の1-3月分だけですから「年を明けてからは試験・卒論と卒業旅行や就職準備などがあり、少ししか働けませんでした」ですんでしまいますかね。 ここから蛇足です。 なんとなく仰りたいことは理解できます。社会人になっても正直に生きている人もいますが、多少盛って生きている人も大勢います。そして、お客様が「カラスは白いですね」と仰ったら「最近はそうなんですね」と少し感心してみせたりすることも普通にあったりします。 あなたがどう感じるかはわかりませんが、すべてを正直に生きている人ってかなりレアケースですし、少し生きづらい人生だと思えます。思想信条宗教の自由は憲法でも保障されていますから、正直に生きるのはその人の自由です。ただし、自分は正直に生きていかないのに、他人の嘘だけを責めるのはずるいのかなと思いますので、どうかそうならないようにご留意ください。前述の通り、TPOと程度の問題もあるのですけど。
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