厳密にいいますとヤマトと佐川では主として扱っている荷物に違いがあります。ですから純粋な比較が出来ない状況です。 ヤマト:宅配専業、佐川:企業間物流が主です。 ヤマトは宅配をするので営業所をたくさん持つ必要があります。 佐川の宅配は本業のついでなので営業所の数が少なく、その分大きな営業所を持っています。取り扱い個数だけは多いです。 ところで宅配というのは非常にお金と手間がかかります。 企業から企業にモノを配達する場合、企業の担当者というのは必ず昼に会社にいるので不在というのが無いのです。 ところが各家庭というのは昼に不在のケースが多いのです。「ラストワンマイルが大変」というのは荷主→発営業所→着営業所→家庭の、最後の矢印の部分が一番手間がかかるということなのです。 佐川の創業者、佐川清はこう言いました。「決して宅配に手を出してはならない。」理由は「大変でお金がかかるから」だと思います。 佐川はこの問題を、多くの宅配を外部委託することで解決しました。1個あたりの歩合を払って請負ドライバーにまかせています。教育もしませんし福利厚生費も払いません。もちろんボーナスも無いです。ガソリン代は請負ドライバー持ちです。こういう方法を取っていたので燃料が高騰しても宅配ではダメージを受けないのです。 しかしヤマトはこうした費用がもろに会社にかかってきます。宅配専業なので店舗をたくさん持ち、経費が鬼のようにかかります。ですから近年業績が急激に悪化しているのです。 その代わり、ヤマトの個人宅への配達能力というのは佐川とは比較にならないほど早く正確です。個人客への対応も佐川よりかなり良いはずです。佐川は法人にはとても対応が良いですが個人への対応はかなり悪いです。 何をもって企業の優劣を判断するのか、それが重要だと思います。 近年、佐川のやり方が株主ウケするのでヤマトでも真似して外部委託の割合を増やしたりしていましたが、自社の良さを殺していると思います。 それは、「多少品質が下がっても安い方が良い」という 今の弱くなった日本そのものの流れと並行しています。
凋落ってほどではないけど 郵政には追い抜かれている気がする。
もともと、佐川が一人勝ちしてたのが…ヤマトに追い抜かれたんです。 なので、元に戻りつつあるだけ。
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