解決済み
★電気主任技術者は、事業用電気工作物(後述する一般用電気工作物以外の工作物)の設置者が、電気事業用または自家用の電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるために選任するものです。 第1種、2種、3種とあり、主に電圧により保安の監督のできる範囲が決まっています。 第1種の場合、電圧の制限はありません。 また、電気主任技術者は電気工事や関連作業ができるわけではありません。 (主任技術者が1種電気工事士の許可主任技術者などの場合は、その資格の工事ができます。) 電気主任技術者の工事の保安監督の内容は、あくまで電気関係法令に照らして、点検、試験、検査し設置者に報告することです。 不具合があれば設置者に是正を求めます。 まぎわらしいですが、工事責任者ではありません。 ★電気工事士は実際に工事をできる資格です。 第2種電気工事士は一般用電気工作物(大まかにいえば、600V以下で受電する一般家庭など)の電気工事ができます。 第1種電気工事士は一般用電気工作物のほかに、高圧で受電する需要設備500kW未満の自家用電気工作物(大まかにいえば、ビルや工場など)の電気工事ができます。 不思議なことに、需要設備500kW以上の自家用電気工作物の電気工事は、法的には電気主任技術者が選任されていれば、電気工事士である必要はありません。極論すれば素人でも違法ではありません。これは、このような大規模な工作物の設置者は、電気を熟知し、当然作業員も技量の優れたものを選ぶだろうとの判断のようですが、「電気工事の作業に従事するものの資格及び義務を定め、もって電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的とする。」とした電気工事士法第1条と矛盾するものです。関係部署で再検討されているとの情報もあります。 ★電気工事施工管理技士は国土交通省の行う検定で、主に施工上の管理力を問われる資格です。 具体的には、電気工事の実施に当たり、その施工計画及び施工図の作成並びに当該工事の工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理を適確に行うために必要な技術を求められます。 そのため、実務経験が問われ、筆記試験の難易度の割に取りにくい資格です。 また、この資格も電気工事はできません。 以上のことからおおざっぱに言うと 実際に手に職をつけ、将来電気工事店などを開きたいならば、電気工事士、 電気工事会社の監督やゼネコンの設備管理担当を目指すなら、電気工事士と電気工事施工管理技士 電力会社や大工場で働きたい、ステータスとして取得したいならば電気主任技術者 と言えるでしょう。 また、難易度は難しい順から ①第1種電気主任技術者 ②第2種電気主任技術者 ③第3種電気主任技術者・1級電気工事施工管理技士 ④第1種電気工事士 ⑤2級電気工事施工管理技士 ⑥第2種電気工事士 となるでしょう。(以上、独断です。)
なるほど:14
【電気主任技術者】 事業用の電気工作物の作業を行える資格です。 『電気工作物』とは、発電所・変電所・送配電線路はもちろん、工場・ビル・住宅といった受電設備や屋内配線、電気使用設備などの総称です。 この資格の場合の「電気工作物」というのは、主に高圧系・・・つまり、変電所や発電所といった大型電力施設のことです。 【電気工事士】 一般用の電気工作物の作業を行える資格です。 この資格の場合の「電気工作物」というのは、主に電圧600ボルト以下で受電する施設での配線や設備のことです。 例えば、一般住宅や、小規模商店、事業所といった、いわゆるどの街にも溢れている所ですね。 【電気工事施工管理技士】 『建設工事で工事を請け負う場合に必要な資格』 です。 工事においての、施工計画・施工図作成・工程管理・品質管理・安全管理といった、 ようは、工事施工の管理全般を適確に行えるかどうかを問う資格です。 上記を読んで頂くと分かる通り、それぞれ活躍の場が違います。 もちろん、それぞれにも1種や2種といった振り分けもされています。 なので一概に難易度の物差しは出せませんが、簡易的で言えば、難しい順に ①電気工事施工管理技士 ②電気主任技術者 ③電気工事士 となります。 電気主任技術者の3種なら、電気工業高校卒業レベルでも十分受かります。 電気工事士の1種になると、実務経験も問われます。 電気工事施工管理技士1級までになると、官公署の工事も請け負えます。 ようは、何になりたいかで変わるので、そのあたりを自問自答した上で、進みましょう。
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