行政書士試験の問題における文言に関して質問です。 行政裁量について、 「伝統的に」行政裁量が広く認められる…

Question

行政書士試験の問題における文言に関して質問です。
行政裁量について、
「伝統的に」行政裁量が広く認められる…との記載を出題文によく見かけますが、「伝統的に」とはどういった限定なのでしょうか。
単に「行政裁量が広く認められる…」だけではない理由が気になります。

ご存知の方いらっしゃいましたらぜひ教えていただきたく。よろしくお願いします。

Answer 1

行政法という学問には結構長い伝統があり、行政処分等を行う行政庁の裁量権については、古い行政法理論では「覊束裁量」と「自由裁量」に分けるという学説もあったのですが、後者について行政庁の「自由裁量」という考え方は行き過ぎであり、そうした行政庁の広い裁量権が認められる行為類型にも、一定の制約が設けられるべきである、といった議論がなされてきました。
そのため、昔は「自由裁量」と説明され、最近は「行政庁に広い裁量権がある」と説明されるようになっている行政庁の処分等について、「伝統的に行政裁量が広く認められる～」といった説明の仕方になっているのだろうと思われます。「伝統的に」というのは、特に限定を掛けるような趣旨では無いと思われます。

Answer 2

法律などによって「行政裁量が広く認められる」と明文化はされていないが
伝統的に～、という事では無いでしょうか。

「明確な法的根拠はないが慣習的に、こうなっている」
状態を「伝統的に」と言っているのではないでしょうか