文系出身者の弁理士資格取得後の就職についてお聞きいたします。

Question

文系出身者の弁理士資格取得後の就職についてお聞きいたします。現在４回生で、法学部に在籍しているのですが、最近弁理士という職業を知り、資格取得を目指そうと考えています。
しかし、試験内容は法学部出身者に多少有利なものの、ネットなどで調べた結果、就職は文系には圧倒的に不利だということがわかりました。
そこで質問なのですが、弁理士という資格を持っていれば、特許事務所以外への就職（たとえば一般企業の知的財産部）にも有利にはたらくのでしょうか？
また、大学卒業後は、試験勉強一本にうちこむために就職はしないつもりなので、たとえ資格を取得できたとしても社会人経験がないという状況ではたして特許事務所以外への就職は可能なのでしょうか？

実際の現状についてお詳しい方、回答お願いいたしますm(_ _)m

Answer 1

弁理士は独立するための資格です。弁理士資格を持つ会社員は、周りからいずれ退職すると思われ、実際退職する人が多いです。採用担当者も同じ見方をします。新卒を捨ててまで弁理士を優先する姿勢を考慮すれば、あなたは採用担当者には長く会社で働く人には写らないはずです（長く会社で働く意思を持つ人が周りと異なる就職の仕方をする訳がありません）。新卒者という財産を受験のために捨てるのは、飛車角、金銀を捨てることです。第二新卒者で知財部に就職できた例も聞いたことがありません。お考えの路線は実に危険です。

Answer 2

文系の女性で、「就職のためにまずは資格」と考えて

弁理士資格を取得したものの、

就職できずに漂っている人を４人知っています。

Answer 3

まー無理。

弁理士は特許庁の審査官が自動でなったり、弁護士の資格にオマケでついてくるもの。
わざわざ取る必要のないくらい人口がウジャウジャいる。

特許事務所も昨年今年は閉鎖も多いらしいし。

企業の知財部門だって弁理士だからと募集しているところは少ない。
それぞれの業種や会社の得意分野で知財に対する戦略は変わってくるし。

第一 東大文Ⅰで９割が法学部志望するって言ってる時代で法科の学生など掃いて捨てるほどいるし。
文系自体がこれから５年は就職全滅でしょ。

資格を土台にして自分の人生を決めるなんて愚かな考えだと思う。
どうやってロスジェネとしての一生を乗り切るか真剣に考えた方が良いかも？
友達なんかと相談せず、成功者の大人に聞くべき。どうしたかを。

まずはJPOの人。弁理士の現実を教えてあげてください(笑)

Answer 4

会社によるとか、他の条件によることを予め付言しておきますが、正直そのルートはあまり得策ではないと思います。「企業への就職」という観点から見た場合、文系未経験者では、苦労してとった「弁理士」よりも、「新卒」の資格の方がよっぽど価値があります。よく言われることですが、難関資格というのは、取得するのが難関なだけでなく、取得後の業務も専門性が高く難関なのです。ゆえに、採用側は、資格だけでなく「経験」も大きく考慮します。特に文系＝商標を扱うスタッフについては、その傾向が顕著です。商標は特許に比べ案件数が少ないため、ある意味弁理士が飽和しているところがあります。なので、求められるのは即戦力で、「弁理士資格だけはあります」という人が積極的に評価されることはありません（もちろん資格がない人よりはマシでしょうが、無資格未経験での中途採用の壁はご存知でしょう）。これは私自身の経験や周囲を見て実感したことです。文系未経験弁理士が中途で就職するよりも、新卒で一流企業に入れる可能性の方がよっぽど高いです。そもそも企業には弁理士は本当は必要ないわけです。なにせ会社の名義で手続きしますから、代理人を介さなくても良い、すなわち無資格者が堂々と手続きできるわけです。実際、弁理士手当が出ない知財部も多いと聞いたことがあります。なので、実力（＝経験）がある人は優遇されますが、資格だけの人はあまり歓迎されません。

個人的な意見としては、せっかくの「新卒」という資格を無駄にせず、いまの段階で行きたい企業に就職しておいて、その後働きながら弁理士を目指されたらいかがでしょうか。合格後、知財部や研究所など資格が活かせる部署に異動してもらうという手もあります。このルートの人は比較的多く知っています。あるいは、大学院に進学し、試験勉強の機会を確保しつつ、知財関連の論文を書いて選択免除を受け、修了と同時に新卒弁理士で就職するという手も有効です。新卒で勝負する場合、弁理士の肩書きがあることはだいぶ有利に働くと思います。