まず、運輸業には全日空や日本航空や日本郵船のように飛行機や船のような輸送ハードを持っている「キャリアー」と、日本通運のように持っていない(この場合トラックは輸送ハードに含みません)「フォワダー」があります。グループ企業にキャリアーがあるフォワダーが有利なのは、基本的に会社の立ち上げ時や極端に業績が落ち込んだ時くらいです。これはグループ全体としてその会社を守るために安い運賃で便宜を計ってあげられるためですが、常にそんな便宜を計っていたら今度はキャリアーの業績が悪くなってしまいます。 フォワダーの方も、グループ企業のキャリアーだけしか利用出来なければそれだけ客のニーズに合わせられる選択肢が狭くなるので、その会社としての競争力が落ちてしまいます。そのため、郵船航空はグループ会社に日本郵船(海運)や日本貨物輸送(空運)がありますが、必ずしもそこを使うわけではありません。 質問の全日空や日本航空についてですが、それぞれANA CARGOやJAL CARGOといった航空貨物を取り扱うフォワダーがありますが、他の大手フォワダーに比べて業績が目立たないのは空運に重点を置いている点が大きいと思います。エアカーゴは単価は高いものの、重量ベースでは国際貨物の9割以上が海運ですから、海運も空運も扱っている総合物流業者に比べると規模が小さくなってしまうのです。
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