船舶代理店の経験者の方がいたら聞きたいのですが、この仕事キツくないですか?

Question

船舶代理店の経験者の方がいたら聞きたいのですが、この仕事キツくないですか?ウチは平日の日勤に土日もあります。たかが1本の電話やメールでもされど1本です。その為に休日を返上しているようなもの。

ウチは特定地域の代理店ですが総代理は中国系の会社が多く、着岸の事なんかも船の維持費を鑑みてスケジュールを変えに変えてきます。

そういう仕事というにしても理不尽な事も屡々あります。代理店という立場上挟まれますし両方の伝言を伝える毎に思うのは、お前らで話せという思いだけです。

更には天候、波の状況でスケジュールコロコロ変わっては官公庁へ連絡申請が必須。ウチは担当が少ないからほぼ個々でやってます。

内航、外航、コンテナなどの在来船をやってきましたが、ちょっと休みたいという気持ちが最近強いです。

Answer 1

いやぁ、ほんとそうですね。
だから、自分は会社辞めました。

船舶代理店業務は2社で経験しましたが、
1社の時は内航船と外航船で分かれていて、内航船も
小型と大型で分かれて、それを基本、4人の配船担当者が
それぞれ担当分けをしてやっていたのですが、元からきつい仕事
なので、退職したり、体壊して異動となったり・・・で、
最大時は自分一人で小型の連絡用携帯1個、大型の連絡携帯1個、
外航船の携帯1個・・・で個人の携帯1個・・・の4個を首から
ぶら下げて週末とか過ごしてましたよ。
かみさんとの結婚式場の下準備に義理の両親とかみさんと
一緒に行った時も台風で全国的に荒れていて、ほとんどの船が
避難を余儀なくされたので、スマホなりっぱなし。
特に3個もあるもんだから。

その後、外航船の会社に移った際も一人当たりの配船数が
12隻～14隻くらいで、しかも似たような名前の船が多くて
もうパニックです。例えば「コウザンマル４」と「コウザンマル５」
とか。キャプテンから電話がかかってきても早口で船名が
聞き取れず、一度、船をテレコにして配船してしまい、
給油予定の港で給油できなくて丸1日滞船させてしまったことも
ありますし・・・。
それでも当時は既にスマホでしたから、良かったですが、
最初の頃はインマルサットで電波が悪くて何を言っているか
さっぱりわからない。しかも、重油も国際的にはIFOとMGOとか
なのに内航船はいまだにA重油、C重油と呼び方をしていたりして、
一度、めちゃくちゃ電波が悪くて何言っているのか分からない中で
「門司で給油したいんやけど！●●を●●！」・・・「え！？
キャプテン聞こえません！なんですか！？」「●●言うてるやろ！」
「すみません！良く聞こえません！A重油ですか！？」
「なにぃ！Cはいらん！●●や！」「ですから！A重油！ABCのAですか！？
アメリカのAですか！」「なんやおまえ！この船は内航船やど！
アメリカ行くはずないやないか！」…みたいなやり取りが日常茶飯事
でした。ほんと、今思い返してもつかれた・・・。

デマレージの計算もほんとややこしい。
緯度経度とデマレージした距離と時間・・・すべて計算して
細かく燃費と傭船料を分単位で出して月間の傭船料と差し引いたり・・・
（事故のときとかほんと大変）

保険もそうだし、外航船だと認証も国々によって違うから
その認証の有効期限が切れていないかの管理もほんと大変。
1隻で多いと50種類とかライセンスがあり、その管理とか・・・。
初めて行く港だとチャートもないので、チャートの手配から
船員の乗下船の手配・・・船用品（食料から水、船員の娯楽品などなど）
の手配・・・・ほんと書ききれないくらいに大変なのに、それが
12隻とか14隻分とか・・・。

しかも古い体質の会社が多いので、9時始業ならば、
9時までに出社していれば文句ないはずなのに、
「9時にはすべて配船チャートが揃って船の動向が報告
出来る状態に持って行っているのが一流の配船担当者だ」
・・・とか言われて8時に出社させられたり…当然、その間の
賃金は出ない。

船もねぇ。24時間365日動きますから、最悪だったのは
天候不良で入港が遅れて12月31日に接岸しやがって、荷役立ち合いを
して1月1日の暗いうちに離岸。港の乗り合いバスに運転手と
二人っきりになって初日の出を見ながら駅に向かうわびしさ。
未だに忘れられません。

まぁ、楽しかったこともなきにしろあらずですけどね。
配船ではなく、傭船の営業担当だったときはタンカー船を
主に中東を中心に傭船に出していたので、事前に港の確認や
船の管理、荷主との交渉のため、ドバイやオマーン、イエメンや
イスラエル・・・とめったに行くことが出来ない中東の国々に
行きまくり、かなり楽しい思いもさせてもらいました。

でも、船の仕事はもう勘弁。今はすっかり足を洗って
違う仕事してます。

あ、因みに余談ですが、2019年6月にアデン湾で
ミサイル攻撃受けたタンカー船あるじゃないですか。
受けた当時はもう退職していましたが、あの船管理してたの
自分です。