海上保安官の給与について。 海上保安官の給与についての質問があります。

Question

海上保安官の給与について。

海上保安官の給与についての質問があります。高卒から海上保安学校に行く場合と大卒から海上保安学校に行き海上保安官となる場合大卒の方が給与が高いとお聞きしました、大体給与はいくらぐらい変わってくるのでしょうか？月額 ボーナス含めて

現在大学に行き4年間の間で海上保安学校の勉強をしつつ海技士3級の筆記のみを取得しようと考えております。
もし給与にそこまで差がないのであれば海上保安学校を志望し入学しようと考えています。
大学は、一応法学部に入り法律を学び海上保安学校等の面接で大学で遊んでいたのかと言われないようにしようと考えております。

以上より、高卒 大卒の給与の違い
海上保安官を目指し大学に行くなら法学部でいいのか。
2つの質問となります。ご回答よろしくお願いします

Answer 1

●高卒 大卒の給与の違い
大卒で海上保安学校修了者は現場配属されるとき同期高卒ストレートで入った人より給与が高くなります。これは、国家公務員の給与の前歴による調整によるものです。
大卒者が高卒カテゴリーの国家公務員（海上保安学校学生ー海上保安官）となった場合は大学標準在籍期間４年間を高卒ストレートで入って勤務したものとみなして初任給が調整されます。つまり、初任給が同い年の高卒ストレートで入った人と同じ給与になるので同期高卒ストレートよりは高くなります。

具体的初任給は公安職(二)の俸給表で
高卒：海保校・１年課程卒＝１級７号（19才）
大卒：海保校・１年課程卒＝１級２３号（23才）＝高卒ストレート在職４年
給与月額は「公安職(二)俸給表」でググると知ることができます。

その後の昇給・昇任・幹部登用は高卒待遇で同期で入った高卒ストレートと全く同じなので、同い年の高卒ストレートの４年遅れとなります。大卒学歴により昇任・幹部登用で優遇されることは一切ありません。

●海上保安官を目指し大学に行くなら法学部でいいのか
幹部海上保安官には法体系に習熟し法解釈を適切に行える能力は必要です。
（裏を返せば、幹部にならなければその能力が必要とされる場面は少ない）
海上保安学校修了の一般海上保安官は日々の業務の中でその能力と適性が上司・職長により評価され高い能力と適性のある者は所属長の推薦により専門職に抜擢されます。大学で学び相応の高い専門能力を身につけている人は専門職に抜擢される確率は高いです。どの専門分野が海保で役に立つかは、その時々の海保業務状況によって変わりますので「これを専攻しておけば有利」というモノは明言できません。

●蛇足です
大学に進み４年間学び海上保安官となり大学で学んだ専門能力を確実に活かしたいのであれば、大卒対象海上保安官採用試験から海上保安官となることをお勧めします。採用試験の難易度は国家公務員大卒専門職相当です（中堅以上の大学でちゃんと勉強していれば突破できる）
採用後は海上保安大学校の初任科(１年)＋特修科(１年)の２年間で海上保安官初任教育、海技士免許取得教育、統率指揮などの幹部教育を受けて、教育修了後は初級幹部として現場配属されます。
初任給は大卒専門職ですから同い年海保校修了者より高くなります。
大卒初任科/特修科修了（24才）＝１級３０号
海上保安学校修了（24才）＝１級２７号
昇任も海保校修了者より圧倒的に早いです。