数学(特に電気数学)の素養がすでにどれだけあるかにより差は出ますが、イチから電験三種合格を目指すには1000時間の学習が必要であるという通説があります。 資格試験は単純には比較できませんし、比較自体ナンセンスなのを承知のうえで、あえてわかりやすい例を挙げれば… ●情報系との比較なら…応用情報技術者と同程度かそれよりも難しい ●会計系との比較なら…日商簿記1級と同程度かそれよりも難しい …程度のレベル感だと思われます。 当方、少々昔で恐縮ですが情報処理第一種(応用の前身)、第一級陸上特殊無線技士、工担1種、電気工事士なども持っています。無論電験三種も一応持っています。その体感で言っております。 文系の国家資格で最高峰と言われている、司法試験、公認会計士など、また、理系の国家資格で最高峰と言われている技術士(各分野)など… そういった国内最高峰には及ばないのは当然ではありますが、電気系を専門として学習している学生(大学の電気工学科も含む)でも、少なくとも数100時間程度の学習をしなければ、容易には合格できない程度には難しい試験です。 必要とされる電気数学のレベルが高校レベル(中学レベルでも行けるという意見もありますが)ということもあり、「高校生でも普通に合格する」「電験三種なんて馬鹿じゃなきゃ受かるっしょ」とか、煽っている人もネット上には居ます。 現実としては、近年の合格率が10パーセント未満であり、中には何年も勉強しているのに科目合格止まりでスパイラルに陥っている人も多くいる試験です。 難しい理由としては、過去問はそのままの形では再度出題されないという点があります。過去問を攻略するのは王道ではありますが、過去問をただ記憶しただけでは合格できないように、考えつくされた試験となっています。 電気系の資格でも、電気工事士とは、根本的に難易度が違います。 電験でも1種まで行くと、理系の国家資格の最高峰のうちのひとつに数えられても良いレベルになってきます。 3種は、当然、それよりは、数段落ちます。が、1種まで含めた電験という資格は、そういうものだということです。 電験3種では、人生が変わるかどうかは微妙です。 変に期待を大きく持ってしまうと、合格したあとでショックを受けると思います。 実際、いま社会的に非常に受容が大きいのは、電験3種のひとつ上の電験2種です。(正確には2種以上) 電験2種を持っていれば、少なくとも健康なうちは職に困るということはないと言って良いレベルです。 では3種には価値がないのかといえば、もちろんそんなことはありません。 電気主任の資格を必要としている企業はたくさんあります。 2種が太陽光や66KV受電といった大型施設に高待遇で取られてしまい、22KV受電の施設管理などで、3種であっても人が欲しいという職場は多いです。 電験をいくら持っていても「未経験」では使えない、価値がない、という人も居ます。 それは半分くらいは正しいです。実際にはペーパーテストを合格したからといって、すぐに実務が務まるほど、電気主任は甘くないです。 ですが、少なくとも、例えばビルメン会社などでは、書類選考時の通過率がかなり上がります。いまは未経験でも将来的に実務経験を積んで電気主任としてやってほしい、もしくは、将来的に2種まで取ってほしいと考える会社は多いと思います。 例えば、いまのご時世、40代だと、電気工事士クラスの資格を持っていても、ほとんどの会社では書類選考で落とされる現実があります。 それが、電験三種を持っている場合なら、書類選考の通過率は、かなり上がります。無論会社によりますが…。 逆に言うなら、未経験からの電験三種の直接的なメリットは、このくらいです。 いま、中高年で就職先に困っている、という人からすれば、電験は希望に見えるかもしれません。 電験を取れば、一生安泰?などと思っているなら、そんなに甘い世界ではありません。 少なくとも3種では…。
なるほど:2
難易度ってどうやって表現するのかな?
>学生時代に取得すると、新聞に載るくらい名誉があるらしい。 工業高校生が在学中に合格すると、地元の地方紙の一角に載ることがあるかもしれない程度です。 全国紙に載ることはないですし、他に話題があれば載らないでしょう。 あと、大工さんからすればエリートと思うのかも知れませんが、電気関係の仕事をしている人からすれば、登竜門的な資格です。 エリートとまでは言えません。 電験一種まで取得すれば、エリートと言えると思います。 確かに難易度は高いですが、それは高卒レベルから考えてのレベルです。 少なくとも、人生が変わるようなことはありません。
なるほど:2
< 質問に関する求人 >
電験三種(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る