解決済み
大手新聞の元記者(今は別業界で働いています)ですが、 学歴のほか筆記試験と面接を突破するスキルさえあれば就職できます。 時事検定が評価されるという話はまったく聞いたことがありませんし、TOEICも特派員志望者以外ではあまり関係ありません(ただし、英語力がある人はそれなりに多いです)。 学歴は旧帝大・早慶上智なら安全圏で、地方国立大・MARCH・関関同立は最低ラインといったところです。 ですが、ご存じの通り新聞社の経営はどこも危機的な状況ですので、志望者が減ってきており、それ以下のレベルの大学でも近年は合格者が増えているようです。 筆記試験は各新聞社によって傾向は異なりますが、時事問題が大きなウエートを占めます。新聞を毎日読み込んでいる人ならともかく、何の対策もなしに臨むとほとんど点を取ることができないと思います。 ですが、「月間新聞ダイジェスト」の巻末の問題集にしっかりと取り組めば、ほぼ満点を取ることができるでしょう。 一般教養に関してはさほど難しい問題は出ないため、特に対策する必要はありません。 新聞社によっては漢字問題が得点配分の中で大きなウエートを占めるため、時間があるならしっかりと対策しておいた方が良いです。 そして、最大の難関は論文です。ここでは仔細について述べませんが、時間があるならマスコミ塾などに通って対策をした方が良いです。 筆記試験の点数は最終面接でも参考にされます。どんなに面接が上手くいったとしても、筆記試験を足切りラインのギリギリで突破しているようでは印象は悪いです。様々な業界の中でも、新聞社は筆記試験を重視している方だと思います。 面接では、なぜ記者になりたいのか、記者になって何をやりたいのか、なぜこの新聞社に入りたいのかといった質問にきちんと回答できれば、まず大丈夫でしょう。ただ、その裏付けとなる自分なりの経験やエピソードがないと少々苦しいです。学歴が低ければ低いほどそのハードルは高くなるでしょう。 ただ、ここまで書いておいてなんですが、はっきり言って新聞社への就職はおすすめしません。冒頭でも述べたように新聞社は斜陽産業です。給与水準は年々下がってきていますし、それに合わせて人材レベルも落ちています。高給で知られる新聞社ですが、朝から晩まで働くブラックな職場に見合った金額とは言えなくなってきています。 何より問題なのは、ビジネスモデルとして破綻しているのに、この窮状を自ら変えようとする記者がほとんどいないことです。マスコミという狭い世界しか知らないため、業界の構造的な問題を頭では理解していても、自ら変える知恵がないのです。 予算も年々削られていますから、調査報道のような時間をかけた取材も難しくなってきています。ジャーナリストとして本当にやりたいことがあるのなら、フリーの道を選ぶべきです。金銭面で苦労はあるでしょうが、それに見合っただけの経験を積むことができるはずです。 また、スポーツや文化といった亜流の部署を目指すぐらいなら、最初からそれを専門としている新聞社や雑誌社に就職した方が絶対に良いです。新聞社の場合、必ず最初の数年間は地方で警察取材からスタートですから、大きな後れを取ってしまいます。 とは言うものの、記者としてのトレーニングを十分に積むことができる環境も今はまだ新聞社ぐらいしかありません。トレーニング目的で就職して転職するという道はありかもしれません。 どこの新聞社も経営難の時代ですから、記事をばら売りした場合、どんなジャンルが売れるのかという観点も知っておいてもらいたいです。経済・金融・医療に関する記事は高く売れますが、これ以外のジャンルは記者の腕次第だと思います。相当なセンスと努力が求められます。 以上いろいろと述べましたが、細かいことは入社してから考えようというのだけは避けてください。ITのような右肩上がりの業界ならともかく、斜陽産業でそれをやってしまうと絶対に後悔すると思います。 入社しても周囲は頭コチコチの古い価値観に染まった人間だらけです。世の中の流れにアンテナを張り、自分の意思をしっかりと持つことが何より求められます。
< 質問に関する求人 >
求人の検索結果を見る
< 平日勤務で週末はリフレッシュしたい人におすすめ >
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
求人の検索結果を見る