解決済み
大学卒は確かに卒業時3級ですが、筆記は1級まで取ってあって履歴が付くごとに口述を取ってステップアップしていくパターンが多いです。ことに最近は海上職員の募集枠も少なく、採用する側としても履歴さえ付けばほぼ確実に船長まで持っていける上級筆記合格者を優遇します。この形なら一度船社に採用されれば、陸勤などでブランクがあってもいずれは1級までなりやすいです。 対して自学での場合ですが、部員から6級、5級と上げるという前提条件がちょっとおかしいのをまず指摘しておきます。それをやるにはその時々の資格に応じた規模の船を転々としなければならず、海技免状さえあれば船を渡り歩けた時代ならいざ知らず今は現実的ではありませんし時間的にもだいぶ回り道になります。最終目標が4級航海で近海499の船長になるというような話なら別ですが、最終目標が1級で万トンクラス外航船長だったら部員3年経過以降にいきなり3級受験がセオリーです。 ここでネックになるのは、どういう資格でもそうですが働きながら勉強するという事の難しさだと思います。学生として集中的に勉強できる環境のうちに1級筆記まで取れていれば楽ですが、体力的にもきつい部員をやりつつ3級の筆記・口述を取ってめでたくオフィサーになった後も仕事のかたわら2級、1級の受験をしていくのは相当な根気と計画性がないと辛いです。 また最近では一般大学卒業者を対象とした大手船社による自社養成航海士の採用も始まっており、「たたき上げ」で資格を得てから大手船社に中途採用され外航船長になるチャンスがいっそう狭くなってきた感があります。 私は10年程前に某国内船社の2万GT級に乗っていまして、ボースンやナンバンが頑張ってオフィサーになられるのも何人か見ましたが、士官経験が短いとかでどうやっても3航・3機以上には登用してもらえない社内の掟がありました。まず外航船社の部員自体が求人が稀少ですから履歴はフェリーかどこかで積むとして、20歳代のうちに3級免状が取得できれば枠は少ないですが経験者中途採用で外航大手に移籍すれば船長も無くはないでしょう。あまり年がいってからの移籍では、その後に上級免状まで取れてもチョッサーで終わりかも知れません。
なるほど:2
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