最初は猛烈に船酔いしました。 私のデビューは東京から沖縄までの航海でしたが、初っ端からシケの洗礼にあいました。 6000トンのまあまあご立派な船でしたが、不規則なピッチング(たて揺れ)がずーっと続き、口にする物は全て戻しました。 結局、沖縄まで1食もまともに飲めず食えず、みるみる体重が落ちていきました。 『早く慣れろ!。』と、酔い止めも飲ませてもらえず、こんなに苦しいなら船員になんてならなければ良かったと思いました。 那覇に入港して、上陸したら、今度は地面が揺れていました…。 でも、不思議なことに、10日ほど経つと、ある程度酔わない身体になっていました。 波に体が慣れたというか、理屈はわかりませんが、不思議とそれ以降はどんなシケでも酔わなくなりました。 そうなると、苦しかった時のことも忘れ、だんだんと楽しくなってきて、船乗りもいいもんだな、なんて思うようになってきました。 時は流れ、あれから14年…。 今は瀬戸内海の船に乗っているので、あまり外洋に出ることはなくなりましたが、たま~に外洋に出てもぜんぜん酔いません。 船酔いは、船乗りなら誰もが通る道だと思いますが、ほとんどの人は克服できるそうです。 今となっては、船酔いしていた頃が懐かしい…。 船乗りを志すならば、大海原にドーンとぶつかっていけばいいと思います、きっと時間が解決してくれるはず。
なるほど:1
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