現在主流の水中溶接の方式は、電気アーク溶接ですよ。 陸上で用いる普通の溶接棒と違って水中専用のアーク溶接棒を用います。 溶着金属である芯金属の周りのフラックスは濡れても変質しにくいもので、アーク熱を受けると瞬時に気化して大量のシールドガスを生成してアークを包囲して溶融金属と水が接触するのを防止します。 フラックスの外側にはポリエチレンの皮膜が施してあり、フラックスの接水劣化を防止しています。 潜水士の感電危険性をなるべく小さくするためには、電撃防止装置付の溶接機を用いたり、潜水士が溶接開始姿勢になってから潜水士の合図を受けて陸上または船上で溶接機のスイッチを入れるなどの方法が採られています。 ガスは溶接では用いられていません。 ごく浅い深度の溶断(切断)で、酸素+アセチレンガス溶断が用いられています。 水深の深い所では、アセチレンは使用不可能で、酸素+水素ガス溶断が用いられています。 水中構造物の解体とか沈没船の切断など、切断面が汚くても差し支えない場合は、切断箇所を電気アークで溶融して、その溶融部に酸素を吹き付けて燃焼させる切断法が多用されています。近年では水中アーク溶接棒の芯金属を細い鉄パイプにして、中心穴から酸素を吹き出すようにした水中電気アーク切断棒が主流です。
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