以前の勤務先で防犯防災・危機管理・BCP等の業務を担当しておりました。 総合防災情報卓を使用しているような大規模建築物であれば,連動停止操作をしていない場合,地区音響も鳴動してしまったり,他の消防設備が連動して作動してしまうことも考えられます。 また,連動制御盤を介するなどして自動火災報知設備と相互接続されている場合は,連動制御盤の連動スイッチをオフにする必要がありますし,場合によっては自動火災報知設備の地区音響停止スイッチをオフに,更に,非常放送設備との連動接続がされていたり,警備保障会社の警備システムが導入されている場合は,それらが連動制御で作動するのを防止するために,自動火災報知設備の移報停止スイッチを操作して非常放送設備へ起動信号が発信されたり,警備システムに異常信号が発信されたりしないように措置を講じておく必要があるかもしれません。そうしないと,自動火災報知設備の地区音響が鳴動しなくとも,非常放送設備が自動的に火災放送を行ってしまったり,警備会社に非常発報通報をしてしまう可能性があります。 私が防犯防災業務を担当していた会社は総合防災情報卓があるような大規模建築物ではなく,P型1級の自動火災報知設備と防火防排煙設備連動制御盤・非常放送設備が設置され,連動配線がされており,警備会社のシステムとも接続されていました。担当者だった私は,点検業者さんが作業を始められる前に警備会社に電話連絡を入れ,自動火災報知設備の地区音響停止と非常放送設備への移報停止,更には防火扉の連動制御盤の連動停止スイッチの操作を一緒に確認し,点検終了後は業者さん立ち合いのもと,防火扉の連動制御盤の連動停止スイッチや自動火災報知設備の移報停止スイッチが「停止」から「定位」に戻っている旨を確認し,最後に自動火災報知設備の地区音響スイッチと消火栓連動スイッチが「定位」に戻っており「スイッチ注意」表示灯が点滅等していないことを確認後,警備会社に点検終了の電話連絡を入れる等設備の状況確認を徹底していましたし,毎日出勤した際に必ず自動火災報知設備の受信機の音響スイッチや移報スイッチ・消火栓連動スイッチの状態・連動制御盤の連動スイッチの状態を確認しておりました。それは設備の誤動作防止の観点ではなく,どれか1つにでも不備がある状態で火災が発生してしまったら被害が広がってしまうということを認識していたからなのですが,結果的にそれが誤動作防止への知識につながったとも言えます。
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