確かに銀行は給料面での待遇は非常に良いです。原則としてサービス残業はありませんし、 2年目以降は数万円単位で昇給していきます。銀行に就職すれば、3年も経てば同級生の誰よりも年収が高く、 お金持ちになっていると思います。 しかし、お金と引き換えに犠牲にするものが大きすぎます。 銀行に就職する限り、人生を銀行に捧げるくらいの気持ちでないと務まりません。銀行は捧げるレベルが違います。 はっきり言って銀行には将来性がありません。バブルの遺産で日本人には「借金嫌い」が根付いてしまい、 企業は株式上場による直接金融、または稼いだ利益(内部留保)で資金をなんとかする傾向にあり、 特に国内の経済成長が見込めない中、もはや融資が増えることは期待できません。 「銀行の低迷はマイナス金利政策のせいだ」という人もいますが、実はマイナス金利が適用されているのはゆうちょ銀行くらいで、 メガバンクも地銀も日銀に手数料は取られていません。また、今後もし金利が上がっても、 さらに融資の借り手がいなくなるだけで苦境を脱出できるわけではありません。 金融リテラシーや幅広い顧客網を活かした「企業へのコンサルティング」「ビジネスマッチング」などの新規事業に本腰を入れるべきですが、 「消費者金融」で食いつないでいるのが銀行の現状です。しかし「預金保険法」という公的資金注入制度があるため銀行は危機感が薄く、 銀行改革は遅々として進みません。特に店舗や支店の削減は急務であるにも関わらず、 「今後10年間で」というノロノロっぷりです。それでもまだメガバンクは優良顧客を抱えていて、預金規模も圧倒的ですから地銀よりはマシです。 今就職する皆さんは40年間耐えられる可能性もあります。 さらに銀行をはじめとする金融関係企業は業績の悪化、将来性のなさから今後は銀行のリストラや給料カットなどの待遇悪化が予想されます。 というより、本来はすでにやっていないとおかしいのですが、まだまだ進んでいません。リストラはメガバンクであればグループ会社への出向という形でその後の生活も保障されますが、 地銀ではそれがないため人生がどうなるか不明です。 いずれにしても銀行マンとしての人生を送れるかどうかは、非常に厳しいと言えるでしょう。 縮小していく銀行ビジネスで、 今の待遇を維持することは不可能です。銀行の数少ないメリットがなくなっていくのです。 すでに一般職の採用は激減しています。 現在はまだ総合職の採用人数は減っていませんが、これが総合職に及ぶのも時間の問題です。
なるほど:5
ありがとう:1
< 質問に関する求人 >
金融(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る