2つの大きな違いは,資格所得に必要な心理学の学習期間が2年間か6年間かという点と,臨床心理士が民間資格であるのに対して公認心理士が国家資格である点です。 もともと「臨床心理士」が先にあったのですが,臨床心理士の中にカウンセラーとしての「十分な適性や能力」(「臨床経験」と言わなければ怒られますね」)を持っていない人が増えてしまったので,「公認心理士」の制度が作られました。 大学4年間と修士課程2年間を合計すれば6年間だから,修士課程を出たら同じじゃないの?という疑問が生じますが,数年前までの就職氷河期には,英文学とか日本史とかいった,昔ながらの文学部の学生の就職口がなかったので,多くの人たちが就職浪人する代わりに行動科学系の修士課程に進んで,臨床心理士の資格を取りました。 なので,臨床心理士の有資格者の中には2年間しか心理学を学んでいない人がいて,カウンセラーなどとしての臨床経験が極めて少ない人たちが混じってたのです。 ただし,臨床心理士にしても公認心理士にしても,あくまで「履修証明」でしかないので,そのどちらを採用するとか両方とも採用するとかは,あくまでもその職場の判断次第です。 ですので,免許ではあるものの,学校に採用されて初めて意味を持つ「教員免許」と同じですし,「図書館司書」や「社会福祉士」などとも同じです。 日本の場合,何か困ったことがあっても横丁のご隠居さんに相談すれば解決したし,近所のおばさんなんかの中に世話好きの人がいたりして,へたなカウンセラーよりもカウンセリング技術の高い人が大勢いました。 欧米に比べて隣近所のつながりが強かったので,日本ではお金を払ってまでカウンセリングを受けようとする制度が根付いていません。 ですので,公認会計士を持っていれば必ず就職先があるというほど甘くはないです。
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