私は施工計画の技術士であり、1級土木施工管理技士を持つものです。 1級土木と技術士どちらを取ればいいのか、という質問の回答は 「質問者のモチベーションによる」 です。技術士は難しいですがプロとして仕事がしたければトライする価値はあります。 取ったあとは研鑽が楽しくなりますよ。交流の幅も拡がりますし、何より「本物の技術者」感があります。 それ以外は排他的な言い方かもしれませんが「技術者風」です。 なぜ技術士がプロかというと以下の定義があるからです。 ①マニュアルのない複雑かつ広範な問題に対し、 ②自分の知識や経験を活かして ③複数の解決案を見出し、その中からメリデリを考慮して ④最適な解決策を見いだせる。なおかつその最適策に関しても残ったリスク、新たに発生するリスクがないか考えられる。 これら①〜④を A.リソース(4M+情報)をうまく配分し(マネジメント) B.リーダーシップを発揮しながら C.関係者(ステークホルダー)とうまくコミュニケーションし D.倫理観を備えた判断ができる。 E.そして継続研鑽できる のが技術士です。 一方で技術者風は解決へのアプローチとしてマニュアルや決まったやり方、これまで行われてきたやり方というものがあり、 一見技術者らしいことをやっているのですが、特に①③④とA.E.に欠けることが多いです。 あと1級土木は取得者が多いですが、役立つ資格か、人気の資格かといえば、そうでもないというアンケート結果があります。 https://xtech.nikkei.com/kn/article/const/news/20121226/597289/ つまり取ってて当たり前、しかし身を守れる資格か、自慢できる資格かと言われれば「普通」です。車の免許みたいなものです。 しかし誤解なさらないで下さい。私が1級土木施工管理技士を取ったのは10年くらい前ですが、結構難しかったです。 ですからあえてオススメするとすれば、そのエネルギーを最初から技術士の学習に充てる事をオススメします。 つまりいきなり技術士を受けるよう準備を進めるのです。技術士取れれば1級土木は上書きされますからね。 あと近年では地方の昔では技術士に無縁だった小規模企業でも技術士を目指す方は増えています。 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/ncr/18/00083/013100002/ コンソーシアムを形成してまで資格にこだわるのは、今の建設業界では他業種と同じく人材不足にあえいでいます。 これは2009年をピークに人口減少時代に突入しており、人が減るなら一人ひとりの能力をあげて生産性を向上するしかない、という考えに基づいていると思います。 つまり有資格者は仕事の自由度、裁量、転職など様々なシーンにおいて有利となっていき、 反対に無資格者は待遇、雇用機会など不利になるという格差が生まれていくのです。 ですから、そういうインセンティブも含めて資格に対し、能動的に臨むのか、受動的に臨むのか それによって気持ちの持ちようはずいぶんと変わると思います。 技術士のことが少しでも気になっているのであれば、SUKIYAKI塾のホームページをご覧ください。 失敗談などを眺めるだけでも、面白いですよ。
施工管理の仕事をする上では、一級土木施工管理技士は必須です。大卒で指定学科を出ているのであれば、施工管理の3年の経験で受験できます。だから、比較的若い年齢で取得することが可能です。 技術士に関しては、施工管理の仕事をしていく上では、必ずしも必須になっていないのが現状です。ただし、大手の建設会社であれば、施工管理の仕事をしている人の中でも取得する人が多いイメージです。 それでも、最大手のスーパーゼネコンといわれる会社でも土木職員の中で多くても4人に1人ぐらいの取得率だと思われます。これが地方の中小の会社とか下請けがメインの会社であれば、ほとんどの人が取得しないと思います。 施工会社ではなくて、建設コンサルタント会社で設計等の業務するのであれば、技術士は必須です。技術士を持っていないと、官公庁が発注する仕事の責任者になることができません。 また、官公庁に勤務している発注者の方も、仕事に直接必要にはなりませんが、比較的、取得しているというイメージです。
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