人脈と実力、両方が手に入ると言えます。 実力と言っても、絵は体育と同じで自分でやらないとなりませんし、学ぶと言っても英語や数学と違って実力を身に着けるため、美術の歴史や鑑定系の学問以外、絵の授業そのものはやり方を1度学べばあとの9割は自分でコツコツ描いていくだけ、つまり独学です。 というと独学とあまり変わらなさそうですが、決定的に違うのは間違った方向に覚えていかない事です。先生の正しい監督があるため、修正してくれます。努力の方向音痴にならずに済みます。 独学で間違って人体や構図を覚えてしまうと、練習を重ねるほどに上手くなっていくようでミスをもう修正できず落ちぶれます。漫画家などで絵で売らないとか、特定の技術だけ伸ばせば生きられる職なら別ですが、絵そのものは落ちぶれます。下手ではなく落ちぶれです。 これは野球などで間違ったフォームでずっと練習して、それ以上伸びないパターンと同じです。一度身についてしまったクセはもう中々治らないのです。治すには荒療治となります。 これを防ぐという意味では大いに役に立ちます。 さてそれならカルチャースクールでいいですね。実際そうです。ただカルチャースクールと専門学校と美大を分けるのは、職にしたいかどうかです。 専門学校や美大には高校野球部と同じでスカウト、つまり会社なども注目します。それなりの就職先が提示されやすくなります。就職に向けた練習を学校側も施します。カルチャースクールのように趣味で終わるなら、描けばいいだけですが、就職となると絵の練習と言っても職で使える技術、カルチャースクールでは教えない部分も教えます。例えばカルチャースクールでポートフォリオ作成はあまりないですね。 スカウトとしても普通大学の漫研より、美大や専門学校に出向いたほうが良質な人材を得られると踏みます。社会人草野球チームに行くスカウトはいません。強豪校の野球部に行きますね。 学校側も就職率は新たな生徒の呼び水になるので、就職させようとあれこれ努力します。 最後に人脈です。これはついでです。専門学校レベルだとサボる学生が多く(科は違いますが声優科はお遊び人間8割なども普通です)真面目にやろうとしても、堕落な人々の友達作りに走ってしまい、失敗することが多々あります。高卒で終わるのでつぶしもききません。 専門学校に行く人で、学生気分を謳歌させたいと思うのは確かにあるでしょう。しかしそれは大いなるサボりです。その誘惑に負ける人が非常に多いのです。課題は自分の好きな絵を描けないので苦痛ですし、友達は作りたいでしょうからね。 美大でも同じことは言えますが、美大の場合は大卒資格も同時に得られる点が魅力です。会社によっては大卒+絵の実力どちらも問うところも多いです。専門学生採るなら美大生採ったほうがいいですから、よい職場ほど美大にとられがちです。と言っても美大のイラスト系学部は専門学校とあまり変わらないところもあります。 ということで人脈や刺激し合うというのは最後の部分でそれはメインではありません。サボりの多い専門学校より、カルチャースクールのほうが真面目に絵を取り組む人が多い場合すらあります。 有力な点としては、まともな専門学校や美大であれば、卒業生が同じ道に就職していくので、業界内で融通が利くということです。就業中でも有利ですし、フリーランス独立後は同期が有力会社の絵の仕事を割り振る役職に就いていたりします。そうすると仕事を得られやすくなったりします。 もっとも、最初にどこか就職できないで一般職に就いたら、美大と言えど有名一般大学より不利になるし、専門学校に至ってはむしろ避けられます。 そこに人生を賭けられるか、死ぬ気で頑張って絵の職を得られるか、その恐怖に打ち勝てるかを試されます。 ちなみに私個人としては、絵を楽しみたいなら絵を職にせず、趣味で請け負ったり同人やったほうがいいと伝えておきます。 絵の職業は好きなことができない、好きなものは描けない、薄給重労働であるということです。それでも職として絵をやりたいなら、大いに頑張りましょう。あきらめなければ、みんな勝手に就活の恐怖に負けて絵の職目指しをリタイアするので、自然と絵の職に行けますよ。
1人が参考になると回答しました
< 質問に関する求人 >
求人の検索結果を見る
< 質問に関する求人 >
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
求人の検索結果を見る