行政書士19年度合格者で、宅建も取得済みの者です。 確かに合格率だけ比較すれば2倍ということになりますが、まず行政書士試験は宅建とは違い4択ではなく5択であり、問題文の長さも違い、それだけでも勉強の負担は倍増します。尚且つ個数問題という肢の正誤を全て判断しなければ回答できないやっかいなものが全体の3割を占めてきます。そして宅建の権利関係の知識は確かに行政書士の民法に役に立ちますが、4肢の中からとりあえず1肢正解を出せばいいというアバウトな勉強とは違い、条文の細かな文言、それぞれの制度の要件、効果まで正確に把握していなければ司法試験化が進む択一はもちろん、記述や多肢選択には対応できませんし、扱う論点の数も宅建より断然多いので今一度時間をかけてやり直す必要があります。 さらに宅建では本試験の7割強が過去問の焼き直しであるのに対し、現行の行政書士試験は過去問を完璧にしてやっと3割です。合格する為には予備校などの模試や答練の新作問題を多く解き、授業に対する深い理解がプラスされ尚且つそれらが過去問の知識とリンクされなければいけません。 そして行政書士試験で一番受験生が頭を悩ますのが一般教養です。4割取れないと足きりを食らいます。新聞を読んだり勉強してできるものであれば問題無いのですが、まず政治経済社会は何が出るのか分かりませんし、情報通信、文章理解も勉強したからといって満点を取れるようには作られていません。そして教養の不条理な足きりを一度食らってしまえば、来年も教養の不安を抱えたまま膨大な法律科目をまた一年間勉強することになり、その心理的負担はやばいです。社労士などもそうですが、ほんとに近年の士業の試験は努力が素直に報われない不条理なものが多いです。 一般教養というギャンブルに勝てれば1年で受かる可能性も大きいですし、そうでなければ何年もかかりますし、ギャンブルに参加できる前提である法律科目の勉強方法を間違えても話になりませんし、宅建と比べると時間にして最低5倍、心理的負担10倍と答えておきます。理解が難しいなどの、勉強する知識自体の難易度は宅建とそうは変わりません。ネットではこの部分のみを指して「行政書士試験は簡単だ」というのでしょう。 ざっくり何倍とは答えれずすいません。行政書士試験は要は根性です。教養の不安に負けず、条文や問題の解説を何十回も読み込み、「簡単なことをどこまで完璧にできるか」です。 その他諸々合格する領域までいかなければ見えてこないものもありますが、宅建も僕は非常に苦労し難関試験だと思ってますので、宅建を合格できたのであれば合格レベルまで辿り着けると思います。 頑張ってください
なるほど:4
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