現在、放送大学にて心理臨床プログラムを受講しています。

Question

現在、放送大学にて心理臨床プログラムを受講しています。将来的には臨床心理士と公認心理師の取得を目指しています。
放送大学は二種指定校であることは理解しています。ここを出たあとに1年間の実務経験が必要なことも承知しています。

そこで、大学院に進学できた暁には心理系の職への転職も検討しているのですが、できれば現在の職で実務経験を積めないかと考えています。
現在の職は心理や医療、介護、教育関係職ではなく、一般の企業です。
ここで例えば人事職として社員のメンタルカウンセリング等々の業務を新設したとして、認定されるものなのでしょうか。
会社はベンチャーなので、その点ではフットワークが軽いとおもいますので、新設することはあまり難しい問題ではないと思っていますし、社長からもこういったことを考えているとお伝えしていて、いいお返事をいただいております。
ただ、作ったはいいが、認定されなければ意味がありません。
具体的に一般企業でも実務経験として認定されるものはどういったものがあるか、お知らせいただけないでしょうか。
よろしくお願いします。

Answer 1

公認心理師、臨床心理士ともに、今の会社で資格取得の前提となる実務経験を積むことは、ほぼ100％不可能です。違う方法を考えた方が賢明です。

◆公認心理師の場合
質問者様は、大学院は放送大学の大学院を考えておられるようですので、公認心理師を目指す場合は、（放送大学大学院は公認心理師に対応していないので）必然的にFルート（旧大学+実務経験プログラム）になります。が、実務経験プログラム提供施設になるための要件は昨年12月に公表されましたが、それによると、今の会社が提供施設になるためには、次のような条件を満たしていなければなりません。
１．指導者として、公認心理師として5年以上の経験があり、指導者を養成するための講習会に参加した人（当分の間は、心理に関する支援の業務に5年以上就いている人）がいる
２．二人以上の実務従事者を原則として公募する
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000187558.pdf

一般企業であることは構わないのですが（産業・労働領域と認定）、現在心理職がOなら、質問者様ともう一人を指導できる公認心理師資格取得予定のベテランを、会社に頼み込んで雇ってもらわないといけません。

◆臨床心理士の場合
企業内の心理相談室での勤務は、問題なく資格認定協会によって実務経験として認められます。が、産業領域の業務は、心理業界では、ある程度経験を積んだ臨床心理士向きの仕事だと認識されています。個別対応に加えて組織対応が求められる、第三次予防に加えて第一次・第二次予防活動にも重点を置く必要があるという点でスクールカウンセラーの仕事と共通点が多いのですが、会社というところは学校以上に利益相反が生じやすい現場ですし（例えば、本人と上司が正反対のことを求めてくる等）、高度な倫理意識も求められますし（例えば、従業員と飲みに行くことはありか否か等）、何より対象者と家族の生活がかかっていることから、きっちり成果を出すことも求められますし。ですから、おそらく質問者様も大学院に入り、実習等を経験する過程で、今考えていることの非現実性に気づかれるようになると思います。

試験のことを言えば、願書は問題なく受理されるでしょうが、主として今の臨床心理業務について問われる二次試験の口頭試問でぼろを出してしまい、撃沈する可能性も考えないといけません。試験官は、一般に身の程知らずのことをする受験生を、臨床に不向きと判断する傾向があります。

Answer 2

臨床心理士と公認心理師になる過程は全く違うものですので一旦整理された方が良いと思います。

今放送大学で二種指定校を理解されているとのことですので、臨床心理士を受験するための実務経験と理解しました。

臨床心理士認定協会では、「心理臨床経験」とは、教育相談機関、病院等の医療施設、心理相談機関等で心理臨床に関する従業者（心理相談員、カウンセラー等）としての勤務経験を基準としています。 なお、有給を原則とするので「ボランティア」「研修員」等は認められません。
となっています。
詳しくは認定協会に直接尋ねられた方が確実です。

Answer 3

基本的には、公認心理師資格＋公認心理師の指導者資格を持った人のもとで指導を受けながらの実務経験が必要になるので、質問者様が一人でどうこうできるものではないと思いますよ。

https://kounin-shinrishi.com/b-route/