一般曹候補生で入隊された自衛官の方に質問です。

Question

一般曹候補生で入隊された自衛官の方に質問です。自分は高2の学生をやっています。

自分は高校卒業後、自衛隊に一般曹候補生で入隊し、定年まで働くつもりでいます。

一般曹候補生で入ったあと、定年まで勤める事は誰でも可能なのでしょうか？

また、54歳で定年を迎えたあと就職可能な職業などはあるのでしょうか？

また、途中で退職する事になったとしても
大学に行かずとも、退職後できる職業などはあるのでしょうか？

大学は奨学金などの借金を背負いたくないので行きたくないです。

なるべく曹候補生で入隊された方に回答して頂きたいです。

Answer 1

定年まで誰もが勤め上げる事は出来ません。

３曹昇任を果たすのは５～６割程度、２～３割は中途退職、
１～２割が曹昇任要件を満たせず勧奨退職となります。

普通であれば曹昇任は出来るのですが、自衛隊が肌に合わない、
同期との昇任レースで負けたなどで退職していきます。

定年後の再就職は個人の能力に大きく左右されます。退官前には
様々な再就職支援を受ける事が出来ます。

経験した職種などにより取得した資格を生かすことは勿論の事、
人事などを経験していれば事務職へ再就職する人もいます。

特に航空機や船舶整備、車両整備関係は名だたる大手企業への
再就職や中途採用される人も多かったりします。

何も資格が無いような人は運転手や警備職が多いと思います。

ですが、給料の高い安いだけで判断できない理由もあります。

退職後に給料が良いと退職金とは別口の早期退職金１５００万を
受給できない場合があります。

住宅ローンを完済し退職金で一括返済しなくて良いような人だと
簡単な仕事を選んで年収調整し趣味や余暇を楽しむ人も多いです。

これらは人生観の違いなので何とも言えませんが、、、

曹候生の場合の中途退職者の職業支援は受けれません。自分で
転職先を探すしかありませんが、任期制隊員も自分で職を
探す人も多いので特に問題があるとは思いません。

再就職なら何でもあると思いますよ。但し、生涯獲得賃金は
必ず下がると思われます。民間は初任給は高いですが、継続的な
昇給、安定的な賞与や退職金、これらを期待できるのは大手企業
だけと思った方が良いです。

その大手企業でも２０～４０年単位で考えるとリストラがない、
倒産しないなんてことはなく、リスクは必ずあります。また、
大手なら自衛隊の定年位の５０～５６才になると役職定年で
年収２～３割ダウンってこともごく当たり前にあります。

もし将来への幅広い選択肢を持ちたいなら自衛隊に入隊しつつ
大学２部を卒業する事をお勧めします。かなり辛く厳しいですが、
その分の見返りは必ずあります。

自衛隊が肌に合い幹部を目指し、晴れて幹部になった際は
高卒者の幹部よりも昇任が早く、普通でも３佐は期待でき、
各種課程を履修すれば更に上を目指すことも可能です。

私はリーマンショック後の就職難の時に中途退官しましたが、
大学２部を出ていたので大卒者対象の再就職にエントリーが
出来ましたし、自衛隊に勤務しつつ２部を卒業した事への
評価は高く、大学時代の人脈も広がります。

また、定年退官者の再就職先も大卒者の門戸は広いですし、
早期退職金を受け取らなくても良い位の給与を期待出来ます。

どちらにしても向上心がないと自衛隊だろうと民間であろうと
人生は上手くいかないと思いますよ。

Answer 2

曹候補生は曹になることを前提に採用されていますが、誰でも定年までというわけではありません。勤務態度が不良だったり、体力検定で最低ラインがクリアできずに曹になれない人もいます。

定年前には再就職先を紹介されますし、職業訓練で資格を取ることも可能なので、どこにも再就職できないということはありません。ただ、自分でどうしてもこういう職種に再就職したいというのであれば、在隊中から自分で何とかしておくしかないです。

途中で退職するというのが「曹になれなかった場合」というのであれば、曹候補生は自衛官候補生と違って途中退職が前提ではないので中途退職での再就職の支援は受けられません。曹になれない、自衛隊が嫌になった、とかであれば、自分で再就職は何とかするしかありません。余暇を利用して勉強し、他の公務員試験でも受けましょう。