映像ディレクターをしている者です。

Question

映像ディレクターをしている者です。今回、撮影のためにフリーランスの美術スタッフに着ぐるみの制作を依頼しました。

こちらも映像は専門分野ですが造形に関しては素人で、ある程度のイメージイラストと、
このようにしてほしいという参考画像は渡していたのですが、クオリティが全然足りていないもので上がってきました。

例えるなら、中国が制作した日本のアニメキャラクターの着ぐるみのようなクオリティです。
（クオリティに関しては私だけではなく、制作スタッフ全員が言っています）

そこで修正を依頼したところ、「イメージ違いの修正は受け付けられない」と言われ、怒鳴られました。
修正が発生するなら、追加料金をいただくとのことです。

こちらの言い分としては、
・イメージ違いが受け付けられないのなら、正確なイメージ作成のためにもっと構造や素材や作り方、サイズなど全て明記したラフを出すべき
（上記はいただいておらず、私からのイメージイラストと参考画像のみで制作を進めておりました）

・こちらは造形に関して素人なので、上記の全て明記したラフを出せるはずがない。
制作に足りない情報があったのならば、作り上げる前に確認してほしかった。

です。

映像の撮影日も迫っており、このまま追加料金を支払った上で修正を依頼したとしても、思っているクオリティでは完成しないと思うので
完成前の段階で着ぐるみ制作を引き継ごうと思います。
（形のベースはできているが、パーツができていない状態）

この場合、ギャラは全額支払うべきなのでしょうか？
こちらとしては、支払いたくないくらい憤りを感じますが、
せめて途中まで制作してもらった分のギャラだけ支払おうと思っています。

詳しい方、どのように対処すればよいのかアドバイスくださると幸いです。
よろしくお願いします。

Answer 1

フリーランスから言わせて貰えれば、そもそも提示された仕様に対して見積もり、その見積もりに沿って製作をしているはず。

見積もり通りに仕上げた時点で、そりゃあ違うと後出しで言われたら困ってしまうよ。

間違いようのない仕様（勘違いのしようのない）が作れなかった時点で、発注元の責任は大きい。

もしも完璧な仕様があったとしたら、その金額や期間でできなかったかもしれないし、実力不足を感じて受注を辞退していたかもしれない。

＞こちらは造形に関して素人なので

これは、言い訳に過ぎない。

あいまいなイメージで仕事をさせるなら、イメージが共有できるような相手を選ぶか、育てるべきだった。

＞作り上げる前に確認してほしかった

当然の話だと思うよ。

まあ、

＞怒鳴られました

は行きすぎの反応だとは思うが、キミの方も一方的な物言いをしたんじゃないの？

発注元だという態度が見え見えだと、せっかく「タダでやっても良いかな～」なんて仏心が起きても、やってやりたくなくなるのは当然。

それで損をしている客先も多い、オレの場合は。

Answer 2

個別の交渉に関する事案なので、現物やギャラの額を見ないとなんとも言えないのですが……
可能なら、その美術さんを紹介してきた人か会社に相談して、次善策を検討するべきだと思います。
間が入ることで、お互い迂闊な対応が出来なくなりますので。

そうではなく、完全に自分で探してきたフリーだとしたら、残念ながら泣き寝入りするほか無いと思います。

お気持ちはすごくよくわかるのですが、いくらクオリティが低いとは言え、むこうがこれで完成だというものが納品された以上、先方の立場からすれば責任を果たしたということになります。
クリエイティブなものの「クオリティ」や「イメージ違い」はなかなか証明することが難しいので、現実的には、発注側としては、「二度とそいつに発注しない」ことでしか抗議することは出来ないと思います。
ギャラに関しても、先方の立場からすれば、「発注通りのモノを納品したのに難癖を付けて減額された」ということになってしまうので、ないとは思いますが、話がこじれて裁判になってしまうと、あなたのほうが負けると思います。
あなたには発注する自由があり、世の中に多数居る美術さんのなかからわざわざその人を選んで発注したわけですから。

初めて仕事するフリーランスを使う場合は、それ相応のリスクがあるということではないでしょうか。

高い授業料になってしまいました。