東京都の場合、一般的な私学教員への道としては ・8月末に実施される「私学適性検査」を受験する ・その結果と共に「東京私立中学高等学校協会」に履歴書を委託する ・協会員の私立学校から声がかかるのを待つ という流れになります。 この適性検査は、8月末ですから、公立の採用試験の一次で不合格だった学生の駆け込み受験も結構ありますね。 ですから ○公立の教員採用試験がだめだった場合に私立高校を受けることは可能なのでしょうか? については、YESです。 ○主な企業の就活は教員採用試験より前に行われますが、私立高校はどうなのでしょうか? 私学の採用形態は様々ですから、以下に記すことはあくまでも東京都の一般論で、例外はいくらでもあると思って下さい。また、他の自治体(私学の数が少ない)でも当然変わります。 私学適性検査は、公立の採用試験と違い、合否を決めるものではありません。それぞれの専門教科や教職教養についてA、B、C等で現在の「実力」?を測定し、私学側の採用(声かけ)の資料、参考にするものです。 ですから、例えば適性検査がA判定だから、採用されると限ったものではありません。逆にC判定だから声がかからないというものでもありません。ただ、一般的には、やはり良い成績の学生から声がかかる傾向はあるようです。 さて、私学への就活ということになると、履歴書を協会に委託し、秋頃から声がかかり始めます。ここからが「本番」です。面白いのは、採用が動き出すのが10月以降だという点です。 これはつまり、公立の採用試験の二次で落ちた学生を拾うという狙いもあるのだろうと思います。 履歴書を委託していると、電話や封書等で、「採用面接を受けませんか」等の連絡が私学から入ります。 逆のケースもあって、私学(学校法人)のサイトの教員募集を見て、こちらから応募する場合もあります。その時でも、応募書類に適性検査の結果を求められることが多いですし、ある種のcertificationになりますから適性検査を受けておくことが大事です。 どちらにしても、それからそれぞれの学校で採用試験を受けることになります。筆記試験を課す場合もあるでしょうし、それは適性検査で代用して、面接や模擬授業が主となる学校もあります。 私学の場合、それぞれが独立した経営体ですから、企業同様、試験方法も合否の規準も全くバラバラです。 このようにして、概ね年内には「正規」採用が決まります。ところが、私学の場合、年明けに今度は非常勤講師で声がかかり始めます。履歴書を委託している学生に対して、非常勤講師をしませんか、という連絡が2月頃まで入ってきます。 ですから、あきらめずに待っていると、ちょうど今頃に進路が決まる学生というのも結構な数います。まぁ、教員を志望する学生にしてみれば、「救いの手」でしょうね。私のゼミの学生でも先週「決まりましたぁ」と報告に来た者がいます。 以上が大まかな採用までの流れです。
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